ドジャースがTシャツ販売などで収益寄付、選手個々で支援も レジェンド右腕・朴賛浩氏自宅は全焼

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大谷翔平投手(30)らが在籍するドジャースが10日(日本時間11日)、ロサンゼルスで拡大を続ける山火事の被災者に対し声明を発表し、救援に乗り出した。同じロサンゼルスを本拠地とするエンゼルスや他のスポーツ球団と協力。Tシャツなど「LA Strong」のロゴ入りグッズを売り出し、収益を寄付する。フレディ・フリーマン内野手(35)は30万ドル(約4650万円)を寄付。選手も続々と支援の声を上げた。

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ドジャースが大規模山火事に声明を出した。

「選手、フロント、スタッフは、ロサンゼルスとその周辺で発生した火災の惨状に心を痛めています。(中略)悲劇の最前線にいるすべての救急隊員に感謝するとともに、球団関係者を含め、家や財産を失った何千もの家族とともに深く悲しんでいます」

今後は数日以内に、新たな支援策などを発表していく予定とした。

支援策の第1弾は、球団ロゴとともに、胸に「LA Strong」とプリントされたTシャツの販売となった。MLBのド軍とエ軍だけでなく、NFLのラムズ、NBAのレイカーズ、NHLのキングズなどとも連携した。収益は全額、米赤十字社とロサンゼルス消防局財団に寄付される。

選手個々の支援も、続々と始まった。複数の米メディアによると、ワールドシリーズMVPのフリーマンとチェルシー夫人は、ロサンゼルス消防局財団、パサデナ消防局、救世軍に10万ドルずつ、合計30万ドル(約4650万円)を寄付した。クリス・テーラー外野手とメアリー夫人は、自身の「CT3財団」を通じてロサンゼルス消防局財団への募金活動を始めた。

山火事は7日にロサンゼルス西部や北部近郊で発生し、強風の影響などで拡大を続けている。警察によると15万人以上が避難命令の対象となり、ロサンゼルスなどを包括する郡の捜査機関は、死者が11人になったと発表。ド軍関係者でも、大谷に背番号17を譲った救援右腕のジョー・ケリー投手(現FA)の自宅は2日間停電。通算124勝の韓国人投手、朴賛浩氏の自宅が全焼するなど、深刻な被害を受けている。

○…ロサンゼルスの大規模山火事により、韓国人レジェンド右腕、朴賛浩氏の自宅が全焼した。韓国メディア朝鮮日報によると、ビバリーヒルズの自宅が全焼し、近隣のホテルに避難したという。朴氏は韓国人初の大リーガーとして94年から01年までドジャースに在籍。99年に2階建ての自宅を購入していた。