男子カナディアンペアの佐々木兄弟は予選最下位での敗退に無念さをにじませた。

 後半の難しいコース設定に苦しみ、兄の将汰は「僕がうまく(カヌーを)コントロールできず、申し訳ない」と声を震わせ、腰痛で調整に苦しんだ弟の翼は「悔しい思いだけ」と下を向いた。

 二人三脚で念願の五輪出場の夢をかなえたが、この種目は次回の2020年東京五輪では実施されない見通しのため、2人はコンビも解消する。競技から退くことを決めている翼は「カヌーをやって良かった」と小声で絞り出した。