【鍵山優真の言葉】連戦疲れより「お客さんの前で滑れる」初のフィンランド/現地限定

【ヘルシンキ=竹本穂乃加】男子ショートプログラム(SP)で2022年北京五輪(オリンピック)銀メダルの鍵山優真(21=オリエンタルバイオ/中京大)が首位発進しました。

ジャンプ3本を全て加点付きで成功させ、今季自己最高まで1・73点に迫る103・97点。10日に閉幕した第4戦NHK杯からの連戦ですが、心身の充実ぶりが演技ににじみました。

14日の公式練習、15日のSP後の現地取材メディア限定のやりとりを「鍵山優真の言葉」として、お届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第5戦フィンランド大会>◇11月15日◇フィンランド・ヘルシンキ◇男子ショートプログラム(SP)

公式練習に参加した鍵山(以下、撮影はすべて竹本穂乃加)

公式練習に参加した鍵山(以下、撮影はすべて竹本穂乃加)

機内でスマホの時間を調整

前日練習(14日)を終えて

―調子はどうですか

連戦でちょっと体力的にどうかなっていう思いもあったんですけど、なんかすごく今元気で。疲れうんぬんとかよりも、こうやってグランプリで皆さんの前で滑れるのが、すごくうれしくて、楽しいので、そっちの方がなんかすごく気持ちが強くて。今、すごくいい練習もできましたし、わくわくしています。

―今日、4回転ルッツ、フリップ、サルコーと全部降りたと思います

そうですね、降りました。

―ルッツまでNHK杯もやっていましたけど、ここでもやったことについてはいかがですか

NHK杯と同じ感じです(笑顔)。時間が余ったっていうのもあるんですけど、やっぱりみなさんが見ている中で、こうやって大技をやるのは、印象的なことをするのは、すごくいいことだと思うので、ルッツも果敢に挑戦していきたいなって思っています。

―この試合ではルッツは入れませんよね

入れないですね。

―4回転フリップ―3回転トーループもやっていましたか

やりました。あれはフリップの感触がすごく良かったので「コンビネーションいけるんじゃないかな」と思って。日本にいる時も何回かコンビネーションで遊んだりとかしていたので、なんかやってみました。

―将来的にはありますか

あるかもしれないですね。

―だいぶ調子に余裕があるように見えます

そうですね。NHK杯からあんまり時間がなかったんですけれども、逆に気持ちを保っていたというか。NHK杯の時も、すごくありがたいことに課題がたくさんもらえて。それを短期間ですけれども、しっかりと意識しながら練習できているので、すごくいい状態で、この試合に向かえているなっていう感触はあります。

―実際、休めてはいるんですか

休めてはいないですけれども。でもNHK杯でも言ったと思うんですけれども、休める時にしっかりと休んではいるので。食事もしっかりと取って。練習はたくさん積んでいますけれども、その分、しっかりとリカバリーっていうのも意識しながらやってるので、そこはすごく毎日毎日100%のコンディションで練習だったり、試合に臨めているかなと思います。

―今日の曲かけではフリーで、冒頭4回転フリップはやらなかったと思います

順番が2番目だったということもあって、サルコーとアクセルとトーループを中心に確かめていけたらいいなと思って。リンクのサイズがちょっと小さいので、その確認もあって。どうしてもサルコーとか、跳ぶコースが変わってきちゃったりもするので、そこをしっかりと調整をしました。

―フリップ自体はいい感じですか

本文残り73% (3215文字/4397文字)

スポーツ

竹本穂乃加Honoka Takemoto

Osaka

大阪府泉大津市出身。2022年4月入社。
マスコミ就職を目指して大学で上京するも、卒業後、大阪に舞い戻る。同年5月からスポーツ、芸能などを取材。