【宇都宮ブレックス〈11〉】独自写真で振り返るブレックスの1カ月(下)

宇都宮ブレックスのここまでを独自写真で振り返ります。11、12日のアウェー富山戦を連勝し、11勝3敗、東地区2位でリーグ中断期間に入りました。2回目の今回は、ブレックスアリーナ宇都宮での4試合(10月25日茨城、11月4、5日三遠、同8日北海道)の中から、えりすぐりのカットをお届けします。

スポーツ

10・25 宇都宮96ー80茨城 @ブレックスアリーナ宇都宮

今季初のブレックスアリーナ宇都宮でのリーグ戦。

昨季1勝3敗と手こずった茨城相手に43本の3ポイントシュートを浴びせ、うち20本を成功させました。

佐々ヘッドコーチも「ちゅうちょしないで打つメンタリティーがあった」と満足そうでした。

試合前に柔らかい表情を見せた比江島慎選手。

ホーム、ブレアリの雰囲気がそうさせるのでしょう。

仲間に指示を出す渡邉裕規選手。

エナジーが出ています。

いつでも「ナベタイム」を発動できそうです。

この日5本の3Pシュートを決めた遠藤祐亮選手はベンチで飲み物をゴクリ。

好調だったのでしょう、表情にも充実感があふれていました。

大きなトピックスがありました。

ルーキーの四家魁人選手が記念すべきプロ初得点をマークしました。

得点を決めた瞬間に左手をあげたところです。

残念ながら正面からの写真を撮ることはできませんでしたが、背中からも喜びが伝わってきませんか?

試合後の四家選手です。

勝利に貢献できた喜びをかみしめている感じがします。

ヒーローインタビューを受けるグラント・ジェレット選手。

3本の3Pシュートを決めました。

表情がかわいらしいですね。

11・4 宇都宮73ー89三遠 @ブレックスアリーナ宇都宮

9月の天皇杯のリベンジに燃える三遠は、試合開始直後から闘志をむき出しにしてきました。

ブレックスは後手に回ってしまい、比江島選手や渡邉選手の表情からは「この状況を何とか打破しないと」という気持ちが伝わってきます。

佐々ヘッドコーチは試合後にいつもより長めにミーティングを行い、選手たち自身から話すように促しました。

田臥主将は「チャレンジャーの気持ちを忘れずに戦おう」と話したそうです。

三遠ディフェンスの徹底マークにあい、エドワーズ選手の表情もいつもより固くなっていたように感じます。

それにしても腕の太さは圧巻です。私が露光調整に失敗したため、少し暗くなってしまいました。ごめんなさい。

三遠の得点源、コティ・クラーク選手をマークする竹内公輔選手。

38歳のベテランは今季も要所を締めてくれています。

遠藤選手の動きをよく見ていると、常に周りを見渡し、何かしらのサインを送っています。

このように数字であったり、ジェスチャーであったり、または視線だったり。

遠藤選手が出てくると、何かをやってくれそうなムードが漂います。

比江島選手の視線に注目。

相手の選手ではなく、ボールを見つめています。

相手の動きや視線に惑わされないためでしょうか。

こちらも視線に注目。

三遠のクラーク選手の表情をみると「この選手は誰だ?」とでも言いたげです。

初めて対戦した四家選手のスピードやテクニックに驚いた様子でした。

11・5 宇都宮75ー73三遠 @ブレックスアリーナ宇都宮

三遠との第2戦はしびれる展開でした。

第4Q残り5秒で同点。佐々ヘッドコーチとブラスウェル・アソシエイトコーチは秘策に出ます。

比江島選手とニュービル選手をオトリにして、ジェレット選手にドライブインを指示。

リングに詰めたエドワーズ選手がリバウンドを取ってゴールにねじ込み、勝利しました。

試合後のアリーナ内1周、エドワーズ選手には「後光」が差していました。

フォトゥ選手とジェレット選手もこの日の勝利がとてもうれしそうです。

試合中はポーカーフェイスの鵤選手も、この日の試合後はご覧のように穏やかな笑顔。

前日の敗戦は司令塔として忸怩たる思いがあったのでしょう。

充実の表情でした。

要所で得点を決めた鵤選手を出迎えるベンチ。

全身を使って喜ぶ四家選手のリアクションは、ブレックスの新しい見どころになっています。

その四家選手は少しずつプレータイムを伸ばしてきています。

スピードあふれるドリブルが魅力の1つ。

パスを出す比江島選手。

どこを切り取っても絵になります。

前日の敗戦後、渡邉選手は「明日は僕たちがファイナルに向けて戦えるチームであることを証明しないといけない」と言いました。

それを見事に証明した試合後、比江島選手は「今日はチャンピオンシップのつもりで戦おうと選手で話し合っていた」と明かしました。

11・8 宇都宮74ー44北海道 @ブレックスアリーナ宇都宮

チームは立ち上がりからエナジー全開で北海道を圧倒。44失点は今季ここまでのB1最少失点でした。

安心して見ていられるゲームでしたが、佐々ヘッドコーチはあえて「第4Qだけで30点取ろう」とゲキを飛ばしました。

勝っている時こそ引き締める。日本一奪回の目標にブレはありません!

フォトゥ選手のフリースロー。

決めてやる、という表情です。

髪の毛が立つカットがさまになる村岸選手。

比江島選手もそうですが、ブレックスの伝統?

高島選手ら若手のプレーを見守る主力、ベテラン組。

いい雰囲気です。

アップ写真に挑戦してみました。第1弾は竹内選手。

端正な顔立ちと手入れの行き届いたヒゲ。とてもダンディです!

この先、いろんな選手の格好良いアップ写真を撮っていきたいと思います。

今にもボールに飛び掛からんばかりの表情がいいですね。

ニュービル選手が四家選手に向けた優しい表情です。

ほんわかしてきませんか?

この試合でプロ最長14分7秒プレーした四家選手。相手選手と接触して途中で交代しましたが、試合後のあいさつで再びコートに立ち、笑顔をみせてファンを安心させました。

仲間から心配されるワンシーンをパチリ。

22歳のルーキーは、チームにしっかり溶け込んでいます。

(終わり)

次回から渡邉裕規選手の代名詞「ナベタイム」の原点をたどる連載をお送りします。

1988年入社。プロ野球を中心に取材し、東京時代の日本ハム、最後の横浜大洋(現DeNA)、長嶋巨人を担当。今年4月、20年ぶりに現場記者に戻り、野球に限らず幅広く取材中。