【宇都宮ブレックス〈48〉】高島紳司選手を直撃! 飛躍への助走〈上〉

こんなにボールを触らなかったのは初めてでした。高島紳司選手(23)は、チャンピオンシップ(CS)クォーターファイナルでシーズンが終わったあと、7月初めまでバスケットボールから離れました。しかしそれは、次に進むために必要な時間でした。プロとして本格的に臨む2年目のシーズンを前に、高島選手が考えていることに迫りました。2回続きでお届けします。(インタビューは7月22日に行いました)

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【次回予定〈49〉高島紳司選手を直撃! 飛躍への助走〈下〉】

7月22日のチーム練習終了後、仲間とタッチを交わす高島選手

7月22日のチーム練習終了後、仲間とタッチを交わす高島選手

「1カ月は本当に何もしていません」

―昨シーズン終わってからどれくらい休まれたのですか

終わったのが月曜日(5月13日)ですよね。小川敦也が5月中旬に行われたU22代表合宿に参加したじゃないですか。彼がそれに向けて酒井(啓介ストレングス&コンディショニング)コーチとトレーニングをすると言っていたので、僕もヒマだから、水曜日(5月15日)からトレーニングしていました。

―小川選手と一緒にですか?

時間は別々でしたけど、酒井さんが練習場にいるタイミングでやりました。新しいシーズンのために体をつくるとかじゃなくて、体をごつくして格好良く見せたいなと思って。真剣にゴリゴリやったわけではなく、軽くやっていました。それ以外は基本的に休んでいました。

―大阪の実家に戻られたそうですが

実家に戻ったのは6月中旬から下旬にかけてです。バスケのための練習で言えば、昨シーズン終わってから1カ月は本当に何もしていません。

―体を動かす程度ですか

いえ、ウエイトトレーニングだけです。

―ボールも触らず

全くです。(昨シーズン後)初めてボールを触ったのは、宇都宮に戻ってきて、7月入ってからです。

―バスケを始めてからここまで長くボールを触らなかったことはありますか

ないです。(CSクォーターファイナルで)負けたから、バスケットボールをしたくなかったです。それが一番です。

―ではCSファイナルなども見ていない

全く見てないです。見たくなかったです。

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1988年入社。プロ野球を中心に取材し、東京時代の日本ハム、最後の横浜大洋(現DeNA)、長嶋巨人を担当。今年4月、20年ぶりに現場記者に戻り、野球に限らず幅広く取材中。