【宇都宮ブレックス〈14〉】高島紳司インタビュー(上)「たのもしんじ」を直撃

高島紳司選手(23)が好調だ。リーグ戦再開初戦となった12月2日、河村勇輝選手率いる横浜BC戦で13得点をマーク。その後も要所で効果的な得点を重ね、代名詞の激しい守備とともにチームの勝利に大きく貢献している。ブレックス2年目の今季、飛躍を予感させる高島選手へのインタビューを2回にわけてお送りします。(インタビューは11月24日に行いました)

バスケットボール

11月24日、インタビューに応じる高島選手

11月24日、インタビューに応じる高島選手

◆高島紳司(たかしま・しんじ) 2000年(平12)10月13日生まれ、大阪府出身。北陸高校から大東文化大に進学。大阪エヴェッサで2年、宇都宮ブレックスで1年、特別指定選手としてプレーし、今季に至る。191センチ、88キロ。ポジションはシューティングガード(SG)。

「久々に大きい怪我でびっくり」

――右母指MP関節脱臼の怪我がありましたね

高島 久々に大きい怪我で、しかも手だったので、びっくりしました。

――リーグ戦の開幕に間に合わなかった時のお気持ちは

高島 焦りとかは特にありませんでした。自分がいなくてもチームは戦えていましたから。

――今はもう、違和感もないようですね

高島 はい、全くないです。一応、予防でテーピングをしているくらいです。

――試合に復帰して最初のころはシュートタッチが合わないとおっしゃっていました

高島 影響としてはそれが一番でした。実際、3ポイントシュートのパーセンテージが低い。ただ、言い訳といえば言い訳なので。

――11月11、12日の富山戦で13得点、12得点しました

高島 そこから(怪我した箇所を)意識せずにできていたと思います。

――怪我する前と比べて、どんなところが感覚的に違ったのですか

高島 試合に戻って最初のころは、まだ手が痛かったので、(ボール)キャッチが怖かったです。それでも、試合の中だと、よほどの余裕がないとゆっくりシュートは打てない。ある程度のスピードの中で、しっかりキャッチできない状態でシュートを打っていると狙いが定まらなくて。それが一番ですかね。

ブラスウェルコーチからの助言で復調

――どのあたりからシュートタッチが以前の感覚に戻ってきたのですか

本文残り73% (2888文字/3972文字)

1988年入社。プロ野球を中心に取材し、東京時代の日本ハム、最後の横浜大洋(現DeNA)、長嶋巨人を担当。今年4月、20年ぶりに現場記者に戻り、野球に限らず幅広く取材中。