アルビレックス新潟は11月30日、引き分け以上で自力残留が決まったガンバ大阪戦に0-1で敗れた。

自動降格圏の18位磐田が勝利したため、勝ち点差を3に縮められ、残留を決めることができなかった。12月8日の最終節はアウェーで1度も勝ったことのない浦和と対戦する。

勝ち点41で17位の新潟は浦和に引き分け以上で残留決定。同38の18位磐田が最終節で鳥栖に勝てなかった場合も残留となり、有利な状況にはある。実際、最終節までJ1残留が確定せず、J2自動降格圏と勝ち点3差以内は10年以降で15チームあったが、そのうち13チームがそのまま逃げ切り。降格したのは2チームで、10年の東京が降格圏と1差、新潟が奇跡の残留を果たした12年の神戸は1差を逆転されて降格圏に転落した。今季の新潟と同様、3差で最終節を迎えた8チームに限れば、全て残留だ。

過去の例から「残留確率100%」ということになるが、不安要素は複数ある。最近の新潟はリーグ戦で8戦勝ちなし。さらに最終節の相手がアウェーでJリーグ公式戦通算0勝3分け17敗と1度も勝ったことのない今季12位の浦和。一方、残留を争う磐田が最下位の鳥栖、柏も19位の札幌と、降格が既に決まったチームとの対戦となっている。

それでも、松橋監督は「誰も下を向いてはいない。あともう一つの大事な試合で、自分たちのできることを精いっぱいやる。必ずJ1残留を成し遂げたい」と言った。今季のホーム平均入場者数は2万2430人で、柏の1万2070人、磐田の1万3817人を大きく上回る。リーグ全体の入場者数を底上げする国内屈指のサポーターを、J2に落とすわけにはいかない。【石川秀和】

新潟対G大阪 前半、ゴール前で競り合う新潟の選手たち(撮影・大島享也)
新潟対G大阪 前半、ゴール前で競り合う新潟の選手たち(撮影・大島享也)
新潟対G大阪 後半、ゴール前に切り込む新潟小見(右)(撮影・大島享也)
新潟対G大阪 後半、ゴール前に切り込む新潟小見(右)(撮影・大島享也)
新潟対G大阪 後半、ドリブル突破する新潟秋山(中央)(撮影・大島享也)
新潟対G大阪 後半、ドリブル突破する新潟秋山(中央)(撮影・大島享也)