来年1月1日に行われるニューイヤー駅伝に出場するトヨタ自動車に、新たなスター選手が誕生した。宮脇千博(20)が1万メートルで27分41秒57とロンドン五輪A標準を突破。世界陸上マラソン代表の尾田賢典(31)、前回3区区間賞の高林祐介(24)を加えた3本柱で連覇を狙う。

 前回は1区で区間4位と好走した宮脇。「今年は区間賞を取ってチームに貢献したい。区間はどこでもベストを尽くす」と燃える。また、宮脇と同期の松本賢太(20)も成長。中大の箱根駅伝山登りを担ってきた新人・大石港与(23)も、中部予選5区で優勝を決定づけた。前回大会のアンカーとして1秒差決戦を制した熊本剛(27)も元気で、佐藤敏信監督(49)は「選手層が厚くなった」と連覇に自信を見せる。

 4区候補の尾田はアキレスけん痛で8月の世界陸上は振るわなかったが、順調に回復している。カギを握るのは高林か。故障で調整が遅れているが、万全に戻れば優勝候補筆頭だろう。