<バレーボール:全日本高校選手権:大村工3-2創造学園>◇最終日◇9日◇男子決勝◇東京体育館
最後のポイントはエースの意地で決めた。14-11の第5セット。伊藤監督が「つぎはぎチーム」と称した大村工(長崎)の冨永航一主将(3年)が、バックアタックを打ち抜いて創造学園(長野)を振り切った。スパイクで両チーム最多の25点をマークした冨永は「自分が決めてやると思って打った」。突出した選手はいないが、個々の弱点を補い合った。第2、第3セットも控え選手のピンチサーバー起用で、流れを引き寄せた。昨夏の高校総体は2回戦敗退。大村工主体で挑んだ国体は準優勝。伊藤監督は「感無量。でかした」と、一丸で頂点にたどり着いた教え子たちに目を細めた。