<高校総体:競泳>◇17日◇男女個人◇新潟・長岡市ダイエープロビスフェニックスプール

 北島2世の山口観弘(17=志布志高)が、仰天記録をマークした。山口は男子200メートル平泳ぎ決勝で2分7秒84の高校新記録を樹立。北島康介(29)の日本記録に0秒33と迫る大記録で、高速水着が禁止されて以来世界で3人目の7秒台スイマーになった。<山口観弘(やまぐち・あきひろ)アラカルト>

 ◆生まれ

 1994年(平6)9月11日、鹿児島県志布志市生まれ。

 ◆平泳ぎ一筋

 水泳をやっていた3歳年上の兄大貴さん(法大)に影響され、5歳で志布志DC入り。すぐに平泳ぎ専門に。志布志DC大脇コーチは「O脚でひざ関節が逆に曲がる。平泳ぎに天性のもの」。

 ◆タイトル

 志布志中2年で全国中学大会優勝。志布志高2、3年で高校総体連覇。今年4月の日本選手権は3位に終わったが、北島が不在だった6月のジャパンオープンでは、2位に入った。

 ◆平井門下

 昨年秋に北島を育てた平井伯昌コーチに弟子入り。ロンドン五輪女子メドレーリレーで銅メダルの寺川、加藤、上田らと練習し「精神的に変わった。それまでは、水泳をなめていた」。

 ◆後半追い込み型

 伸びのある大きなストロークで、200メートルが得意。それでも「200メートルしかできないと思われたくないので、100メートルも狙う」と、北島同様に世界でも2冠を目指す。

 ◆サイズ

 174センチ、67キロ。競泳選手にしては小柄だが「平泳ぎはテクニックだから」と気にしない。