イチロー氏、満票ならずも資格1年目で米国野球殿堂入り 「大変光栄なこと」 日本人初の快挙
2025年の米国野球殿堂表彰が21日(日本時間22日)、米ニューヨーク州クーパーズタウンで発表され、メジャー19年間で通算3089本安打を放ったイチロー氏(51=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が、資格1年目で選出された。得票率は99・7%で、19年のマリアノ・リベラ(ヤンキース)以来、史上2人目となる満票にはわずか1票届かなかったものの、日本人選手としては史上初の快挙となった。
発表後、生中継したMLBネットワークのオンライン会見に出演したイチロー氏は、選出された率直な思いを語った。
「2001年に挑戦した当時、僕が2025年の今日、ホール・オブ・フェーム(野球殿堂)のこの発表の場にいられることはまったく想像できなかったです。MLBでプレーすることすら、できるのかどうかという議論がたくさんあったので、とても僕個人としてもそうですし、日本のプレーヤーとして初めてということで、大変光栄なことだと思っています」。
01年にマリナーズでデビューしたイチロー氏は同年、新人としては史上最多の242安打を放ち、首位打者と盗塁王を獲得。リーグMVPと新人王に選出された。04年には、年間最多記録を更新する262安打をマーク。10年まで10年連続200安打、打率3割、オールスター選出、ゴールドグラブ賞を獲得した。
16年6月には、日米通算でピート・ローズの記録を更新する4257安打。同8月にはMLB史上30人目となる通算3000本安打を達成した。
18年には、古巣マリナーズへ復帰。翌19年3月21日、東京ドームでの開幕2連戦後に現役を引退した。
日米通算成績は、4367安打、打率3割2分2厘、235本塁打、1309打点、708盗塁。
イチローは7月27日、クーパーズタウンで表彰される。
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