指導者に求められるのは「どんな選手にも向き合えるスキル」工藤公康氏が横浜で講演

元ソフトバンク監督の工藤公康氏(61)が22日、横浜市内で行われた全日本大学野球連盟の監督会で講演した。

現役生活29年、監督生活7年のキャリアを振り返りながら、工藤氏は「選手たちには1年でも長く野球をプレーしてほしい」ことを念頭に置き指導に当たっていたことを紹介。

ソフトバンク周東佑京内野手(28)や今季から巨人に加入した甲斐拓也捕手(32)ら教え子たちとのエピソードを交えながら、指導者に求められるスキルには「育てるのではなく(選手自身が)育つように後押しする。どんな選手にも向き合えるスキルをつけるのが大事」と呼び掛けた。

工藤氏はプロ野球の現役時代に通算224勝を挙げ、リーグ優勝14度、日本一11度を達成。ソフトバンク監督時代には7年間で通算5度の日本一に輝いた。この日の講演では会場から質疑応答が絶えず、監督会に参加した大学野球関係者は興味津々の様子だった。