米野球殿堂入りイチロー氏、伝説のレーザービームは「怒りのエネルギーだった」/一問一答1

  • イチロー(2001年4月撮影)
  • 日本の野球殿堂入り通知式でスピーチするイチロー氏(2025年1月撮影)
  • イチローの野球殿堂入りを受けて、シアトルのTモバイル・パークの外野スクリーンには祝福の画像が映し出された(AP)

2025年の米国野球殿堂表彰が21日(日本時間22日)、米ニューヨーク州クーパーズタウンで発表され、メジャー19年間で通算3089本安打を放ったイチロー氏(51=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が、資格1年目で選出された。得票率は99・7%で、19年のマリアノ・リベラ(ヤンキース)以来、史上2人目となる満票にはわずか1票届かなかったものの、日本人選手としては史上初の快挙となった。

会見での一問一答は以下の通り。

-メジャー1年目のアスレチックス戦でのレーザービームに思うことは

あの試合は先発(スタメン)じゃなくて。イライラしていたんですよね、初めてオークランドに行って、ファンから厳しい声があったり、物が投げ入れられたり、あのシーンは怒りのエネルギーだったということが大きかったです。

-オークランドのファンはイチローさんになぜ厳しい声を

どうしてかは分からないですけど、やっぱり初めて日本人が野手で来て、外国から来た訳の分からない選手に洗礼を浴びせたんじゃないかと思います。

-オールスター戦でのランニングホームランは

あれ実は(フェンスを)越えてくれなかったことにショックだったんですよね、越えたと思ったので。だけど結果的にはだれもやったことがないことにつながって、喜んではいたんですけど。あとは3打数3安打でホームランがあって、3打席で変わったので、僕は友達もいて、早く予約していたレストランに行きたくて、早く帰りたかったんです。オールスターは当時そういうことができて。帰ろうとしたMLBの人から「MVPになるかもしれないからダメだ」って止められて、僕はそれでも早く行きたいから、誰かホームランでも打ってくれと思ってたんですけど。時間がたって、「あれでよかったな」という、そういう思い出ですね。

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