【巨人】手術明けの田中千晴がネットスローを再開「負けたくない」同期入団の船迫大雅に対抗心

  • トレーニングに励む巨人赤星(左)と田中千(撮影・水谷京裕)
  • ノックを受ける巨人田中千(撮影・水谷京裕)

巨人田中千晴投手(24)がライバルへの対抗心を燃やした。11日、神奈川・川崎市のジャイアンツ球場で自主トレを実施した。昨年10月に右肘のクリーニング手術をした右腕は、この日からネットスローを再開。「まだ万全ではない感じはあるけど、(リハビリは)順調に進んでいる。焦らず治して」と現状を説明した。

プロ1年目の22年オフに右肘への違和感を覚えた。昨季は痛み止めの注射を打ちながらプレーしたが、1軍で3登板にとどまり「ズルズル悪くなる前に、若いうちにやっておこう」と手術を決断。以降はリハビリに励み、年始も元日から始動した。

厳しい状況に置かれていることは理解している。昨季、チーム救援防御率は12球団トップの2・27。その上、前中日のマルティネスが加入した。この状況に「負け試合とかは気にせず、とにかく1軍で投げられるように準備する」と悲壮な覚悟を口にした。

目標にすべき存在は身近にいる。昨季、51試合登板で22ホールド、防御率2・37をマークし、新人王に輝いた船迫大雅投手(28)とは22年ドラフト同期。「同じような職場というか立ち位置なので、負けたくないですね」と強く意識する。今季の目標は「50試合登板と防御率1点台」。完全復活を目指す田中千が飛躍を誓った。【水谷京裕】

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