【阪神】「育成の阪神」2軍新球場が「若虎ラボ」に 普通にプレーするだけで詳細データ解析

3月に開場する阪神の2軍新施設が「若虎ラボ」と化す。本球場の「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」に、自動でプレーの動作解析ができるシステムを導入することが20日、分かった。

ハイテク機器の名は、キナトラックス社製の「マーカーレス・モーション・キャプチャー」。体に何も装着せず、普通にプレーするだけで詳細に解析できる優れものだ。メジャーでは広く普及しているが、日本の球場で採用されるのは初めてになる。投手用、打者用に8台ずつのカメラを設置。骨の動きなどが立体的に可視化、数値化され、フォーム改善、故障予防に生かせる。投手、打者の踏み込む力などをデータ化する「フォースプレート」も複数設置する。

粟井球団社長は「データは今まで以上に重視したい。ドラフト下位からレギュラーを取る選手が出てくるためには、あの施設が不可欠。出てくるようにするのは我々の仕事」と話す。アナリスト部門を拡充して初めてチーフ制を敷き、選手出身スタッフを入れるなど、態勢を強化している。

今月中に、藤川監督ら首脳陣が施設を見学予定。有効活用できるよう継続的に議論を深める。「育成の虎」をサポートする強力なアイテムになりそうだ。

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