【中日】ナショナルズ移籍の小笠原慎之介がナゴヤ球場訪問「いい人ばかり」感謝を発奮材料に
ポスティングシステムを利用して米大リーグ、ナショナルズへの移籍が決まった小笠原慎之介投手(27)29日、ナゴヤ球場を訪れてチームメート、関係者らに移籍報告を行った。その後、取材対応した左腕は「まだ1球も投げていないし、ユニホームに袖も通していない。なんとかスプリングトレーニングでアピールして、試合に投げられるように頑張りたい」と新天地にかける決意を明かした。
交渉期限ギリギリの25日(現地時間24日)に移籍が決定した。AP通信によると2年総額350万ドル(約5億4300万円)のメジャー契約で、中日への譲渡金は70万ドル(約1億900万円)。幼少期からの夢だったメジャーの扉を開いた左腕は、移籍決定後に初めて訪れた球団施設で祖父江、柳や高橋宏らとふれあった。
「柳さんには『マジ、すげえな』とか言われて。深い話はできなかったが、うれしそうな顔をされていた。大野さんや田島さんには会えなかったので、沖縄に行こうかな」。9年間所属した球団の仲間から祝福と激励を受け、さまざまな思いが脳裏をよぎった。「いろんな人に指導していただいて感謝の気持ちしかない。先輩、後輩関係なく、チームメートはいい人ばかりでやりやすい環境でした。ナショナルズにいい雰囲気を与えられたらなと思って頑張ります」。古巣への感謝の思いを発奮材料に変える決意も見せた。
今後はビザの発給手続きの状況を見ながら、2月中旬の渡米時期まで名古屋を拠点にトレーニングを継続する。「(中日)球団から許可をいただければここで練習させてもらいますし、まあ別に公園とかでもできますから」。万全の準備で海を渡る。