【くふうハヤテ】静岡にも球春到来、本拠地でキャンプイン「勝利」こだわる赤堀監督「競争求める」

  • 選手の様子を見守るくふうハヤテ赤堀監督

静岡にも球春が到来した。セ・パ12球団から1日遅れて、プロ野球ウエスタン・リーグのくふうハヤテが2日、本拠地ちゅ~るスタジアム清水でキャンプイン。昨季からの白星増加を掲げる就任2年目の赤堀元之監督(54)は「よりシビアになる」と、定位置争いの激化を宣言。3月14日にホームで迎えるオリックスとの開幕戦へ、チームづくりと同時にアピール合戦が本格的に始まる。

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くふうハヤテ赤堀監督が、気持ちを高ぶらせて春季キャンプ初日を迎えた。雨の影響で屋内中心の練習となったが、全38選手、スタッフと共にスタート。「雨は残念だけど『いよいよ始まったな』という思い。ユニホームを着ることで気持ちも全然違う。選手たちも高ぶっていると思う」と新たな1歩を踏み出した。

ウエスタン・リーグ参入初年度の昨季は、28勝8分け84敗で最下位6位に終わった。昨季、選手の育成と再生に重点を置いて采配を振った同監督。今季は「調子の良い選手をどんどん起用していく。全体に競争を求め、勝つための試合づくりをしていこうと思う」と強調。「勝利」への強いこだわりを口にする。

この日、同球場の敷地内で開催された地元のフェスに出席し、選手たちと一緒に登壇。悪天候の中、駆けつけた延べ300人のファンを前にも「今年はもっともっと勝ちたい。勝てばファンの方々が楽しめて、もっと応援のしがいがあるチームになる。一丸となって頑張っていきたいと思う。球場で応援してくれたらうれしい」と呼びかけた。

キャンプは27日まで続く。16日、18日に行われるイースタン・リーグのオイシックスとのオープン戦など4試合の実戦も予定されている。新加入19人を迎えたチームは、ここからレギュラー争いも激しさを増す。指揮官は「選手個々が、力を存分に発揮できる態勢を整えること。それと同時に、勝利に向けての練習、チームづくりもしっかりしていきたいと思う。選手を見る目は、去年よりもよりシビアになる」と言った。

開幕まで約1カ月半。2年目の躍進を目指し、目を光らせていく。【前田和哉】