幻のU18候補右腕、兵庫県警野球部へ 中日ドラ1金丸の関大同期、トミー・ジョン手術乗り越え

  • 関大対立命大 延長10回131球17奪三振で完投勝利した金丸をハグする河野(2023年9月撮影)
  • 関大・金丸(左)と河野(2024年10月撮影)
  • ギプスを巻いて観戦に訪れた関大・河野(2024年5月撮影)

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中日ドラフト1位の金丸夢斗投手(22)の関大の同期で幻のU18候補右腕・河野勇真投手(22)は、兵庫県警野球部に内定した。プロ入りした同期の姿を励みに、自身は手術の経験を糧に社会人野球の門をたたく。

同期でありながら友人の間柄で、徳島北時代はエースナンバーを背負った。直球と縦の変化球を軸に2年春秋には、四国大会で明徳義塾(高知)と激突。対戦した馬淵史郎監督(69)からは落ちる球を評価され、2020年春に予定されていたU18候補の合宿参加の声がかかった。しかし、新型コロナ流行により、合宿の中止が決まった。

関大入学後、3年春にリーグ戦デビューし、140キロを超えるボールを投げていたが、肘に違和感を覚えた。痛み止めを飲みながら連投もこなしていたが、4年を迎える前、これまで自慢だったスライダーの曲がりや制球に難を示して、手術を決断。「自分のピッチングができなくなっていたので」。同時期に、兵庫県警察の硬式野球部、県警桃太郎が興味を示した。

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