男子で初出場の棟朝(むねとも)銀河(22=慶応義塾)が59・535点で日本男子3大会連続となる4位に入った。

 初出場で4位。日本代表の中田コーチは「上出来」とねぎらったが、棟朝は違う。「メダルを狙えた。全くうれしくない」。7位で予選を通過し、8人で争う決勝は世界王者で今回銅メダルの高磊(中国)に次ぐ難度点「18・0」の構成に挑んだ。出来栄えの得点が伸ばせず、トランポリン界の悲願に0・640点及ばなかった。

 「銀河に羽ばたけ」との思いを込めて名付けられた22歳の周囲の人物評は「宇宙人」。東京・明治高から内部進学の道を蹴って慶大を受験。昨年まで国内4番手の存在だったが、代表入りの可能性を信じて休学を決断。初代表の世界選手権で8位と勝負強さを発揮して切符をつかみ、五輪でもひょうひょうと戦った。日本男子は3大会連続の4位。「東京五輪ではメダルに届くと確信できた。東京では『金』を狙いたい」。4年後は思い切り笑う。