【西武中村祐太】中継ぎフル回転「稼頭央さん」の「外一辺倒じゃ」で復調/連載65

西武中村祐太投手(28)が、西武ブルペン陣に欠かせない存在になっています。昨オフに現役ドラフトで広島から加入。広島では主に先発を務めてきましたが、新天地では中継ぎとしてピンチでの火消しや、回またぎなどでフル回転しています。西武ブルペン陣には若手投手も多く、プロ11年目の右腕に多くの役割が期待されています。今回は中継ぎとして日々どんな思いで過ごしているか、若手投手陣への思いや、調子を取り戻すきっかけとなった松井稼頭央前監督の助言などを明かしてくれました。

プロ野球

◆中村祐太(なかむら・ゆうた)1995年(平7)8月31日、東京都生まれ。中学時代は江戸川中央シニア所属。関東第一では1年秋からベンチ入り。2年春のセンバツでは3完投を記録しベスト4に貢献。13年ドラフト5位で広島入団。17年5月3日中日戦でプロ初登板初勝利。23年からリリーフに転向。同年オフに現役ドラフトで西武に移籍した。184センチ、90キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1000万円。

今が踏ん張り時だと話す

今が踏ん張り時だと話す

回またぎ「しんどいですよ。次の日ですね」

――安定した投球が続いていますね

そんなことないです。いやいやいや、全然全然。

――早い回からブルペンで準備するシーンもあります

だんだん(体が)今しんどくなってきてるんですけど、踏ん張り時かなっていうところですね。

――回またぎをすると、体には負担が大きくかかりますか

いや、しんどいですよ。やっぱり。次の日ですね。次の日に体が結構動かないところが多いかなっていう。体がしんどくなりますね。やっぱり先発の2イニングとはちょっと違うので。

――ブルペンである程度球数を投げてからの登板ですね

投げてからの回またぎなので。僕も11年目ですけど。(中継ぎの)経験がないので。そういう、3回、4回(肩を)作っていくっていうのは、なかなか難しいとこではあるんですけど。

でも、声がかかったら作らないといけないので。心の準備だけでもしておけば。あとは気持ちで投げるしかないと思ってるので。今はもう踏ん張りどきです。暑いし、疲れが抜けにくくもなってるので。治療してもらいながら、やれればなと思ってます。

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野球

黒須亮Ryo Kurosu

Tokyo

1998年5月、茨城県古河市出身。23年入社。古河三高から2浪の末、「おもしろそうだから」という理由で出願した立大文学部キリスト教学科に入学できた。ゼミは「キリスト教音楽論」。立大野球部ではDeNA中川颯投手が2学年上、楽天荘司康誠投手が同期。リーグ戦出場には遠く及ばなかったが、現在プロや社会人野球で活躍されている選手やマネジャーと過ごした4年間は貴重な時間だった。趣味は母がオペラ歌手だった影響から舞台観劇。また、幼少期からMLBが大好き。24年5月にドジャース大谷翔平投手と同じマットレスを購入するなど、とりあえず形から入る。