【西武甲斐野央】伝わるものがあった「源田さんのヘッドスライディング」/連載91

西武甲斐野央投手(27)が1軍復帰する直前に胸の内を聞きました。ソフトバンクから移籍1年目の今季は、4月24日に右肘のコンディション不良で出場選手登録を抹消。復帰2戦目となった5月17日、イースタン・リーグ巨人戦(カーミニーク)を最後に、再度リハビリ組に合流しました。8月18日の同オイシックス戦(ベルーナドーム)では再復帰後4戦目で初の連投。150キロ台後半を計測するなど、終盤戦での1軍復帰へステップを踏んだ試合になりました。現在のコンディションや、右肘にくだされていた診断結果、新天地で胸を打たれた主将の1プレーなどを語ってもらいました。

プロ野球

◆甲斐野央(かいの・ひろし)1996年(平8)11月16日、兵庫県生まれ。東洋大姫路では主に三塁手。東洋大進学後から投手に専念。1年秋からリーグ戦に登板し、3年秋に最優秀投手とベストナイン。18年ドラフト1位でソフトバンク入り。19年11月のプレミア12では中継ぎとして優勝に貢献。20年12月に右肘手術を受け、21年5月に実戦復帰。22年6月17日の楽天戦で160キロをマーク。今季ソフトバンクにFA移籍した山川の人的補償として西武に入団。4月24日に右肘の違和感で登録抹消になり、8月24日に1軍昇格した。188センチ、92キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸4000万円。

速球は150キロ台後半をマーク

速球は150キロ台後半をマーク

150キロ台後半「まだまだいけるかな」

――8月18日は復帰後初の連投になりました

連投は決まってたので。状態がめちゃくちゃいいわけでもないですし、悪いわけでもないですけど。ここが最高地点ではないので。どんどん更新できるようにやっていきたいです。

――150キロ台後半も出てましたが、球速の手応えは

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野球

黒須亮Ryo Kurosu

Tokyo

1998年5月、茨城県古河市出身。23年入社。古河三高から2浪の末、「おもしろそうだから」という理由で出願した立大文学部キリスト教学科に入学できた。ゼミは「キリスト教音楽論」。立大野球部ではDeNA中川颯投手が2学年上、楽天荘司康誠投手が同期。リーグ戦出場には遠く及ばなかったが、現在プロや社会人野球で活躍されている選手やマネジャーと過ごした4年間は貴重な時間だった。趣味は母がオペラ歌手だった影響から舞台観劇。また、幼少期からMLBが大好き。24年5月にドジャース大谷翔平投手と同じマットレスを購入するなど、とりあえず形から入る。