【西武渡部健人】1軍で24の1「自分で自分の首を絞めてる感じがあった」/連載90

西武渡部健人内野手(25)が、2軍で攻守の両面を磨いています。4年目を迎えた今季は5月3日に1軍昇格も、27打席で1安打、11三振、0本塁打と厳しい結果で降格。昨季は57試合に出場し、209打席(6本塁打)を経験しましたが、1軍定着とはなりませんでした。イースタン・リーグでは9本塁打(8月26日現在)と持ち前の長打力を見せ、三塁の守備にも力を入れています。期待に応えられず、不本意なシーズンを過ごす胸の内を明かしてくれました。

プロ野球

◆渡部健人(わたなべ・けんと)1998年(平10)12月26日、神奈川県生まれ。横浜商大高から1年冬に日本ウェルネスに転校。桐蔭横浜大では1年春から4番。4年秋には8本塁打を放ち、リーグ新の23打点。20年ドラフト1位で西武入団。21年4月4日ソフトバンク戦でプロ初本塁打。同年2軍で19本塁打、64打点で2冠。愛称は「ベッケン」。入団会見時には「よくばり君」を自ら希望した。プロ通算70試合の出場で、打率1割8分5厘、7本塁打、27打点。176センチ、115キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1600万円。

昇格した5月3日、三塁で打球を好捕

昇格した5月3日、三塁で打球を好捕

「もう本当に余裕がなくて」

――イースタン・リーグで9本塁打。守備では一塁と三塁を守っています。現状は

悪くないかなと思いますね。サードの方が多いですけど、両方やらせてもらってます。(1軍に上がれないのは)もちろん悔しいですけど。でも、やるべきことは変わらないので。

――今季は1軍では24打数で1安打。感覚としては

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野球

黒須亮Ryo Kurosu

Tokyo

1998年5月、茨城県古河市出身。23年入社。古河三高から2浪の末、「おもしろそうだから」という理由で出願した立大文学部キリスト教学科に入学できた。ゼミは「キリスト教音楽論」。立大野球部ではDeNA中川颯投手が2学年上、楽天荘司康誠投手が同期。リーグ戦出場には遠く及ばなかったが、現在プロや社会人野球で活躍されている選手やマネジャーと過ごした4年間は貴重な時間だった。趣味は母がオペラ歌手だった影響から舞台観劇。また、幼少期からMLBが大好き。24年5月にドジャース大谷翔平投手と同じマットレスを購入するなど、とりあえず形から入る。