【DeNA伊藤光】「全然、チャンスっていうか、ピンチと思ってないので」/連載82

「やることは変わらないです」―。DeNA伊藤光捕手(35)が、勝負の秋に向け、ファームで準備を整えています。

今季は、山本祐大捕手(25)の成長もあって、21試合で打率2割4分5厘、1本塁打、7打点。7月15日に出場選手登録を抹消されました。

昨季はメジャーでサイ・ヤング賞を獲得したバウアーの専属捕手を務めるなど、豊富な経験をもとに攻守でチームに貢献。今季も限られた出場機会の中、得点圏打率3割5分3厘と勝負強さを発揮しています。プロ17年目のベテランは冷静に現状を分析しながら、出番が訪れたその時に向け、闘志を燃やしています。

プロ野球

◆伊藤光(いとう・ひかる)1989年(平元)4月23日、愛知県岡崎市生まれ。明徳義塾から、07年高校生ドラフト3巡目でオリックス入団。08年9月13日の日本ハム戦で初出場。投手の持ち味を引き出すリードに定評があり、14年ベストナイン、ゴールデングラブ賞。18年にトレードでDeNAへ移籍。23年は主にバウアーとバッテリーを組むなど、61試合の出場で打率2割9分4厘、1本塁打、8打点。プロ通算1039試合で打率2割3分7厘、30本塁打、255打点。180センチ、88キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸6500万円+出来高払い。

■「環境は違いますけど、やることは変わらないんで」

――ファームで今、意識的に取り組んでいることは

意識してやってることは1軍と変わらないですね。球場だったり、ファンの方の歓声だったり、環境は違うんですけど、やるべきことはいつ呼ばれてもいいようにというか、自分の任されたところで行く状況っていうのが、あると思うんで。

そこでしっかり役割を果たせるようにっていう準備だけはいつも心掛けてるんで。環境は違いますけど、やることは変わらないんで、その準備だけはしっかりしています。

――1軍では打席数やマスクをかぶる試合も限られたが、その辺を研ぎ澄ますことも狙いの1つ

本文残り78% (1945文字/2496文字)

兵庫県出身。報徳学園、関大を経て、2007年に日刊スポーツに入社。
野球部に配属され、同年12月までアマチュア野球担当、 2008年から11年まで1期目の巨人担当、2012~13年まで西武担当(2013年はWBC担当)、2014~16年まで2期目の巨人担当、 2017~18年までアマチュア野球担当、2019~20年まで3期目の巨人担当、2021年は遊軍、2022年からDeNA担当。
身長169・5センチ、体重58~63キロをいったりきたり。