【舞台裏】最後のバッターに名乗りを上げた京田陽太…チーム変われど変わらなかった絆

10月5日の中日-DeNA戦(バンテリンドーム)で、今季限りで現役を引退する田島慎二投手(34)の引退試合が行われました。田島は同点の7回1死から登板。打席には、かつてのチームメートだったDeNA京田陽太内野手(30)が立ちました。京田は尊敬する先輩との「最後の対戦」に涙を流しながら、フルスイング。2ストライクからのスプリットにバットは空を切りました。京田の思い、代打起用の裏側に迫りました。

プロ野球

■「バッターは5番、松尾に代わりまして、京田」

同点の7回1死。「バッターは5番、松尾に代わりまして、京田」とコールされた瞬間、バンテリンドームのスタンドが大きく沸いた。

京田はゆっくり打席に向かいながら、マウンドの田島にヘルメットを脱いで一礼した後、バットを構えた。

「フゥー」と息を吐き、気持ちを落ち着けようと打席の土をならしたが、あふれる涙がほおを伝った。

本文残り80% (758文字/947文字)

兵庫県出身。報徳学園、関大を経て、2007年に日刊スポーツに入社。
野球部に配属され、同年12月までアマチュア野球担当、 2008年から11年まで1期目の巨人担当、2012~13年まで西武担当(2013年はWBC担当)、2014~16年まで2期目の巨人担当、 2017~18年までアマチュア野球担当、2019~20年まで3期目の巨人担当、2021年は遊軍、2022年からDeNA担当。
身長169・5センチ、体重58~63キロをいったりきたり。