【少年野球シリーズ第3弾】野球少年に欠かせない夏の人気グッズNO.1は…これだ!

観測史上最高に暑い夏。でも、野球少年は野球をやめられない。この項が公開されるころは、この夏5つめの全国大会を取材中で、まだまだたくさん書きたいことがあるけれど、暑さの話題は、残暑超厳しいうちに触れておきたい。まずはヤングリーグ選手権が行われた淡路島で、彼らの首に注目だ。

その他野球

ヤングリーグ選手権より。 兵庫夢前ヤングの選手の首につけているのは、U字型のアイシンググッズ。この夏のベンチでもっとも目にした暑さ対策グッズだ

ヤングリーグ選手権より。 兵庫夢前ヤングの選手の首につけているのは、U字型のアイシンググッズ。この夏のベンチでもっとも目にした暑さ対策グッズだ

首筋を氷で冷やせ

暑い。とにかく暑い。35度以下だと涼しい気がするぐらい暑い。各球場、「熱中症にはご注意ください」などとアナウンスが繰り返される。主催者も各チームもとにかく、暑さ対策は入念で、野球の作戦や戦術以上に大事なことのように思う。

まずは、小まめに水を飲む。選手個人の水筒持参でベンチ入りはもはや当たり前だが、それも年々巨大になり、2リットルを超える容量も珍しくない。

ポニーリーグ全日本選手権より。攻守交代の際にグラウンドで水分補給する場面が珍しくなくなってきた

ポニーリーグ全日本選手権より。攻守交代の際にグラウンドで水分補給する場面が珍しくなくなってきた

攻守交代の際には、ベンチから控え選手が、グラブとともに出場選手に水筒を手渡す場面が当たり前になった。普段は「急ぎましょう」と交代をうながす審判も、「まずは水を飲んで」と声をかける。

特に投手と捕手には気を使っている。

中身は水、麦茶、スポーツドリンクなどがオーソドックスで、ふらついた選手のために経口補水液を用意しているチームも多い。

リトルシニア日本選手権より。世田谷西のエース大矢球道も首元を冷やす

リトルシニア日本選手権より。世田谷西のエース大矢球道も首元を冷やす

ポニーリーグ全日本選手権 関メディの選手たちの多くが、U字型アイシンググッズを使用していた

ポニーリーグ全日本選手権 関メディの選手たちの多くが、U字型アイシンググッズを使用していた

そして、首の後ろを冷やす選手が多い。中でも目についたのが、U字形の容器を首に巻き付けるタイプ。写真を見て欲しい。「アイシングU」という商品で、氷と水を入れて冷やすことができる。

開口部が広めなので、コンビニなどで売っている大きめの氷でも、砕かずに入れることができる。販売は昨年ぐらいからで、主にスポーツ店で取り扱われると、一時は店頭からなくなるほどのヒット商品となった。

リトルシニア日本選手権決勝 中本牧先発の小林鉄三郎は首の後ろをアイスバックで冷やし、大きめの水筒でのどを潤した

リトルシニア日本選手権決勝 中本牧先発の小林鉄三郎は首の後ろをアイスバックで冷やし、大きめの水筒でのどを潤した

従来からある氷囊(ひょうのう)の人気も根強い。青いゴム状の開口部が広いタイプで、米国では「アイスバック」と呼ばれる。

20年ほど前、メジャーリーグの取材に数カ月間出張する機会が何度かあり、出発前に西武ライオンズのある投手から「アイスバックを買ってきて欲しい。日本のより、生地が強いしかっこいいんです。スーパーで売っています」と頼まれた。

出張中はスーパーに行くたびに、青いアイスバックを探し回り、お土産にして喜ばれたのを思い出す。今はマツキヨでも売っているぐらい、一般的になった。

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編集委員

久我悟Satoru Kuga

Okayama

1967年生まれ、岡山県出身。1990年入社。
整理部を経て93年秋から芸能記者、98年秋から野球記者に。西武、メジャーリーグ、高校野球などを取材して、2005年に球団1年目の楽天の97敗を見届けたのを最後に芸能デスクに。
静岡支局長、文化社会部長を務め、最近は中学硬式野球の特集ページを編集している。