[ 2014年2月24日16時41分 ]火が消された聖火台と巨大な五輪マークの下で記念撮影する人たち(共同)
第22回冬季五輪ソチ大会は23日夜(日本時間24日未明)、ロシア南部ソチのフィシュト五輪スタジアムで閉会式が行われ、17日間燃え続けた聖火が消された。7競技の98種目で熱戦が繰り広げられた冬のスポーツの祭典は、関係者の好評価を得て幕を閉じた。
海外の冬季五輪で最多のメダル8個を獲得した日本選手団は、カーリング女子の小笠原歩(35=北海道銀行)が旗手を務め、晴れ晴れとした表情で日の丸を振った。フィギュアスケートで男子金メダルの羽生結弦(19=ANA)、女子6位の浅田真央(23=中京大)らが笑顔で歩いた。
プーチン大統領の強い指導力の下、ロシアが威信を懸けた大会で心配されたテロは起きず、運営面で大きな混乱はなかった。国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は「ロシアは約束したものをすべて用意してくれた」と賛辞を贈り、閉幕を宣言した。
五輪旗はソチ市長から2018年冬季五輪を開催する韓国・平昌(ピョンチャン)郡トップの李錫来(イソクレ)氏に引き継がれた。大会マスコットのホッキョクグマの巨大な人形が聖火を模した火を吹き消すと、競技場の外にある聖火台の火が消えた。開会式で五輪マークが「四輪」となったハプニングを逆手に取り、人文字で作る五輪の1つを遅れて完成させる演出もあった。
ソチでは五輪に続き、3月7日から16日まで冬季パラリンピックが開催される。