<全国高校駅伝男子>◇23日◇京都・西京極陸上競技場発着(7区間42・195キロ)◇47校

 男子は花輪(秋田)の19位(2時間7分43秒)が東北勢で最高だった。

 目標にしていた入賞には届かなかった。だが、19位、2時間7分43秒はともに花輪の都大路ベスト。双子の小板橋天斗(てんと)主将、海渡(かいと)兄弟がオーダー10人中2人だけの3年生としてチームを引っ張った。

 ともに2年連続の全国出場。昨年同様、1区海渡が区間12位で流れをつくり、18位でタスキを受けた3区天斗が区間6位の10人抜きで一気に入賞ラインの8位まで引き上げた。その後徐々に順位を落としたが、97年のチーム記録を1分15秒短縮。順位も5回目の出場で初めて20位の壁を突破した。天斗は「もう1つ前の集団に追いついてからタスキを渡したかった。入賞を目標にしていたので悔しさの方が大きい」、海渡は「集団に惑わされずに自分の走りができた」とレースを振り返った。佐藤拓監督(32)は「2人とも表情が違った。やってくれると確信していた」と評価した。

 卒業後は2人そろって強豪のコニカ・ミノルタ入社が内定している。夢は一緒に世界で戦うこと。年明けの都道府県対抗駅伝にも県代表で出場する2人は「支えて下さった方々に恩返しできる走りをしたい」と口をそろえた。【佐々木雄高】