<世界柔道>◇28日◇男女団体◇パリ・ベルシー体育館
看板の重量級が惨敗した男子日本代表が団体戦でも苦杯をなめた。準決勝でフランスに2-3で敗戦。3位決定戦でグルジアに3-2で辛勝して銅メダルは獲得したものの連覇は逃した。
日本にブーイング、フランスに大歓声と準決勝は完全アウェー。66キロ級金メダリストの海老沼匡(21=明大)が一本負けするなど、2-2で勝負は100キロ超級の大将戦へ。日本は上川、フランスは絶対王者リネールではなく2番手のバタイユだった。だが、残り1分12秒に33歳の昨年超級銅メダリストに有効を奪われて敗れた。
篠原監督は「上川を信用して使った私の責任だが、話にならない」と切り捨てた。上川は「あそこで勝っていれば(決勝に)残れた。昨日は『五輪は無理』と言ったが、悔しさが出てきた。(気持ちを)入れ替えます」とうなだれていた。
2大会ぶりの優勝を狙った女子は準決勝で韓国を破り、決勝で地元フランスと対戦。日本は中村美里の勝利のみ、1-4で敗れ銀メダルに終わった。【今村健人】