全国高校野球選手権大会が100回大会を迎える2018年夏までの長期連載「野球の国から 高校野球編」。元球児の高校時代に迫る「追憶シリーズ」の第25弾は、吉田剛氏(51)です。取手二のキャプテンとして、1984年(昭59)夏の決勝でKKコンビを擁するPL学園を破り、日本一に輝きました。従来の高校球児のイメージを覆す自由奔放な暴れん坊軍団は、一体どんな高校生活を送っていたのか。全12回でお送りします。


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84年夏の甲子園、優勝旗を受け取り列に戻る取手二・吉田剛主将
84年夏の甲子園、優勝旗を受け取り列に戻る取手二・吉田剛主将

◆吉田剛(よしだ・たかし)1966年(昭41)11月28日、茨城県取手市生まれ。取手二では83年春、84年春夏に甲子園出場。主将を務めた84年は春ベスト8、夏は決勝で桑田、清原を擁するPL学園を破り優勝。同年は国体も制した。強肩強打の遊撃手として同年ドラフト2位で近鉄入団。1年目から23試合に出場。89年には内野の守備固めなどでリーグ優勝に貢献した。00年5月にトレードで阪神移籍。同年7月19日巨人戦では桑田からサヨナラ安打。01年現役引退。プロ通算成績は1012試合、1966打数478安打(打率2割4分3厘)、18本塁打、166打点、125盗塁。現役時代は176センチ、73キロ、右投げ右打ち。現在は大阪府内で飲食店経営。