櫻坂46の三期生、的野美青(17)が10枚目シングル「I want tomorrow to come」で初めてポジション最前列(フロント)に立つ。

グループ最年少ながら、かっこよさとかわいさを併せ持つニューホープ。来月に迎える18歳の誕生日を前に、一足早く「新成人の抱負」も明かした。【玉利朱音】

鏡越しに笑顔を見せる櫻坂46的野美青(撮影・横山健太)
鏡越しに笑顔を見せる櫻坂46的野美青(撮影・横山健太)

■「私なんかが」一方で

今年2月、8枚目シングルで初選抜入り。高い表現力が話題を呼び、シングル発売ごとに立ち位置を前に進めた。今作では最前列のフロントメンバーに選ばれ「もちろん頑張ろうという思いが一番強かったですが、心のどこかで『私なんかが』と思ってしまうこともありました」と率直に吐露した。

フォーメーション発表後、ファンからたくさんの温かいメッセージが届いたといい「ずっと不安でしたが救われました」と頬を緩めた。「『私なんかがフロントで、頑張ります!』という気持ちで、ただ全力で頑張りたいと思っています。少しでも自信を持ってやっていきたいです」と力を込めた。

楽曲の世界観に入り込んだパフォーマンスで、見るものを引きつけている。最近は自宅にも大きな鏡を置いているといい「表情だけではなく全身をどう使って表現するか、練習しやすくなりました。本番前は夜まで練習します」。自身も加入前はグループのファン。歌番組などでメンバーが見せる一瞬の表情にも注目し、憧れていた。「私は表情や動きをアドリブで見せられるタイプではないので、毎回本番前に鏡の前でしっかり確認しています」と明かした。

同曲のセンターは、前作に引き続き同期の山下瞳月(19)が務める。2人は仲が良く、的野は「普段から一緒にいることが多いです。(山下は)前回の初センターのときから、同期にさえ不安や弱音を吐くところをあまり見せたことがありませんでした」と語った。今作で山下の隣に立ち「私が頼ってしまうところもあって…。支えてもらっています。力を分けてくれて、隣にいると安心させてくれる存在です」。

笑顔でカメラを見つめる櫻坂46的野美青(撮影・横山健太)
笑顔でカメラを見つめる櫻坂46的野美青(撮影・横山健太)

■「イケメン」声に恐縮

クールな美貌にスタイルの良さも相まって、最年少ながらメンバーらに“イケメン”と評されている。17歳の等身大な内面とのギャップも人気だが「アイドルになってなかったらイケメンなんて、かわいいとさえ言っていただくことがないと思います」と控えめだ。「褒め言葉をいただく度にすごくうれしくてにやけちゃいます。おなかいっぱいになった気分です」と照れ笑いした。

11月8日には18歳の誕生日を迎える。新成人の抱負を聞くと「生活習慣を正したいです。食生活とか、早寝早起きとか…。成人というより今日からした方がいいですよね(笑い)。でも最近は掃除に目覚めてきました!」とおちゃめな一面ものぞかせた。

また「私がグループに加入したときに見ていた18歳ってすごくお姉さんで大人の女性という感じでした」と回想。初の後輩となる四期生のオーディションも進行中だが「もっと余裕がある大人を目指します。四期生にとって一緒にいて落ち着く、安心できるような人でありたいです」と決意した。

躍進を続ける期待の星が、大人の階段を上り始める。

◆的野美青(まとの・みお)2006年(平18)11月8日、福岡県生まれ。22年に行われた櫻坂46の三期生オーディションに合格し、昨年1月加入。同3月にお披露目された。特技は絵を描くこと。好きなキャラクターはプーさん。167センチ。血液型AB。