その星野とは初共演。初対面は今でも覚えている。「ポスターの撮影の時だったんですけど、すごく忙しくされてたので、『元気ですか』って最初に声をかけたのを覚えていますね(笑い) そこがすごく気になって。忙しさを感じさせず、現場に誠実に取り組んでいらっしゃったので」。
テーマの「契約結婚」については、独自の見解を述べる。「昔は好きなだけで結婚できなかったと思うし、今も立場や地位を守るための結婚もあると思う。双方が納得なら一緒にいていいと思うし、その中で恋愛とは違う大事さも生まれるかもしれないし…。私はちゃんと、好きな人と好き同士で一緒にいたいなっていうのが理想ですけど」。
原作も読破し「逃げ恥」の魅力を再確認した。「身近な問題とか悩みとかに『逃げ恥』の世界観で切り込むのが、爽快感があって魅力なんだと思います。でも2人が気持ちで結ばれた後もどんどん問題は出てくるわけで、結婚ってきれい事じゃないんだねって、誰かと一緒に生きていくってきれいなものだけでは無理なんだね、って。じわっと温かくなるような感じで、すてきなラストでした」。
続編を期待する声も多いが、新垣は「この先2人がどうやって生きていくかの選択は、見ている方それぞれに委ねたので…。でも、またあのチームで集まるとか、また『逃げ恥』の世界を見ることができるとなったら、私もワクワクします」。お茶の間も、ワクワクしている。【杉山理紗】