元日本ハム加藤豪将氏、日本球界へ警鐘 MLBアパレルの議題に「もっと大事なことを話すべき」

  • 加藤豪将気ままに野球TALKのXから

昨季限りで現役を引退した元日本ハムの加藤豪将氏(30)が20日(日本時間21日)、自身が運営するX「加藤豪将気ままに野球TALK」で、日本球界へ警鐘を鳴らした。

20日に都内のホテルで12球団監督会議が行われ、阪神藤川球児監督が「日本の選手がメジャーリーグの帽子をかぶるのは、あんまり良くないよね」と、選手のMLBアパレル着用の是非について言及。日本ハム新庄剛志監督も「なんかダメじゃないですか。やっぱ自分のチームへのこだわり…。まあまあ選手はね、球団のものを」と、NPBブランドを高める必要性を語った。

現在は古巣ブルージェイズのフロントで働く加藤氏は、この話題に反応。「NPBは長年、日本市場で圧倒的な人気を誇り、圧倒的な地位を築いてきました。一方で、MLBはアメリカ国内でNFLやNBAといった他のリーグとの市場シェア争いを常に繰り広げていて、その競争がイノベーションや大胆な意思決定を促してきました。さらに、テクノロジーの進化やテレビの普及、そしてSNSの活用によって、MLBは国際的なファン層にアプローチするための手段を増やし、そのグローバルな影響力を拡大させています。そして今、MLBが積極的に国際展開を進める中で、NPBは日本国内ですら競争の圧力を感じ始めています」とつづった。

続けて「この課題に対応するために、NPBは直ちに行動を起こす必要があると僕は考えます。国内外で競争力を維持するためには、NPBも変化を受け入れ、革新的な戦略を採用することが重要です。迅速かつ積極的な対策を取らなければ、日本で最も人気のある野球リーグとしての地位を失うリスクが高まると思います」と、日本球界へ警鐘を鳴らした。

さらに加藤氏は、若い日本人選手の海外流出を危惧した。昨年は花巻東の佐々木麟太郎内野手(19)が、スタンフォード大へ進学。今年は桐朋(東京)・森井翔太郎内野手(18)がアスレチックスとマイナー契約を結んだ。そして、ロッテからは佐々木朗希投手(23)がポスティングシステムでドジャースへ移籍した。「近い将来にはもしかしたら石垣元気(健大高崎)。NPBはもっと大事なことを話すべきではないでしょうか」と、今秋ドラフトで目玉となる右腕の名を挙げ、NPBに対して意見した。