【楽天】西口直人、支配下と先発挑戦…ともにリハビリした偉大な先輩に恩返し「活躍の知らせを」
楽天育成の西口直人投手(28)が、完全復活を果たして偉大な先輩に恩返しする。沖縄・金武キャンプ2日目の2日、2日連続でブルペン入りして83球を投じた。23年9月に右肘をトミー・ジョン手術。昨季は支配下から育成契約となり、巨人に移籍した田中将大投手(36)らとリハビリに励み、昨年9月に実戦復帰した。121試合の登板を誇る9年目右腕は、支配下復帰に加え、先発挑戦も視野に入れて調整を続ける。
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先発転向を視野に入れる西口が、快調に飛ばした。2日連続でブルペン入りし、前日の52球に続いて、この日は83球を投げ込んだ。もともとリリーフが主戦場。ブルペン捕手から「まだ50球だから2回か3回」と声をかけられながら必死に腕を振った。
今キャンプは直球のレベルアップに焦点を当てる。「極論、やっぱ真っすぐだけでも抑えられるぐらいの、それぐらいの気持ちを持って真っすぐを磨いていこうと今やってます」。けがから復帰したうれしさもあるが、気を引き締める。「本当に久しぶりの1軍キャンプで、一から自分のポジションを奪い取る気持ちでやってる。チーム内の争いにしっかり勝っていけるようにアピールしたい」と闘志を燃やす。
23年9月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、昨年9月27日のイースタン・リーグ西武戦で復帰登板を果たした。今オフはフェニックスリーグやウインターリーグでも登板を重ね、最長5回を投げるなど先発を務めることも現実味を帯びてきた。三木監督とは先発挑戦について深い話はしていないというが「ほんとに三木さんが決めたポジションでしっかりと投げられればいい」。中継ぎを含め、必要とされるポジションで役割を全うする覚悟だ。
巨人に移籍した田中将はリハビリ期間をともに過ごした仲間でもある。「入ってきた時からよくしていただいて、同じチームじゃないですけど、自分も田中さんに活躍の知らせを届けられるように頑張りたい。ほんとに田中さんがやっぱり投げてるという話を聞けば自分たちも頑張れる」。日米通算200勝に迫るレジェンド右腕とともに、はい上がってみせる。【山田愛斗】
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