【DeNA】ドラ1竹田祐、初ブルペンで抜群コントロール披露 制球力の源は手先の器用さ
“器用系ルーキー”がベールを脱いだ。DeNAドラフト1位の竹田祐投手(25=三菱重工West)が沖縄・宜野湾キャンプの3日、同期入団の篠木と若松と隣り合って初ブルペン入り。30球を投げ込んだ。
集結する報道陣とファンの目線に緊張を感じながらも捕手のミットは動かない。5球連続ストライクなど、直球も変化球もゾーン内にコントロールした。「どんな球でもカウントが取れる。その姿は崩さずにやっていきたい」と持ち味を披露した。
手先の感覚には自信がある。高校、大学時代にはボタンが取れたら自ら針と糸を持って縫い合わせた。細かい作業もお手の物。「そういうのは普通にできます。不器用ではないかなと」と器用な指先でボールを自在に操ってきた。
大原チーフ投手コーチも評判通りの総合力を評価。「ドラ1で入ってきて、社会人も経験してるので、しっかりまとめた投球をしている」とバランスの良さを指摘した。大崩れしない、ゲームメーク力が特長で「誰に似てるかは難しいですけど、タイプ的にうちで言ったら大貫や石田裕太郎のような部類に入ると思います」と打たせて取るタイプの正統派右腕を例に出した。
すでに新人合同自主トレで6回ほどブルペン入りしており、キャンプ中はゆっくり調整しながら、沖縄で実戦1試合に登板する予定。「開幕ローテーションに入れたら。そのためにまずはこのキャンプでレベルアップしていきたい」と竹田。虎視眈々(たんたん)とローテーションの座をうかがう。【小早川宗一郎】