【DeNA対談】ベクトルはオースティン→松尾汐恩 19歳を尊敬してやまない理由

一風変わった? 師匠と弟子の対談が実現しました。DeNAタイラー・オースティン内野手(32)と2年目の松尾汐恩捕手(19)。国籍も年齢もポジションも異なりますが、試合後や練習後にはたびたび食事に行くほど仲良しです。「TAさん」「シオン」と呼び合う2人の、互いに認め合う理由と、スマイルが絶えないトークが満載です。(取材は4月上旬)

プロ野球

◆タイラー・オースティン 1991年9月6日、ジョージア州生まれ。10年MLBドラフト13巡目でヤンキース入団。16年8月13日レイズ戦でメジャーデビュー。ツインズ、ジャイアンツ、ブルワーズでプレーし、メジャー通算209試合で33本塁打、91打点、打率2割1分9厘。19年11月に1年契約でDeNA入り。23年まで通算232試合に出場し、打率2割8分8厘、49本塁打、139打点。188センチ、100キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸4億3500万円。


◆松尾汐恩(まつお・しおん)2004年(平16)7月6日、京都・精華町生まれ。川西小1年で野球を始める。精華中では京田辺ボーイズに所属し、ボーイズ日本代表選出。大阪桐蔭では2年春から4季連続甲子園出場。甲子園通算39打数15安打、5本塁打、14打点。22年ドラフト1位でDeNA入団。23年はイースタン・リーグ104試合に出場し、打率2割7分7厘、7本塁打、51打点。優れたバットコントロール、パンチ力も秘めた打撃は魅力にあふれ、打率は同リーグ5位にランクイン。95安打は同2位。フレッシュ球宴では「3番捕手」で1安打。6月には出場はなかったものの、2試合で1軍登録された。今季は開幕1軍入りし、4月2日の阪神戦(京セラドーム大阪)でプロ初安打を放った。178センチ、78キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1100万円。

「僕に選択肢はなかったです」

いつも仲良しな2人の対談は、ハイテンションでスタートした。

オースティンシオン、グッドモーニング!

松尾グッドモーニング!

年の差は13歳。国籍もポジションも異なる2人の仲の良さはどこから始まったのか。

オースティンDOCKのロッカーがすぐ目の前のだった。僕に選択肢はなかったです(笑い)。甲子園のスーパースターなんで友達になっておいた方がいいなと。

松尾ハハハハハハ(笑い)。

初対面したのは昨年。松尾は高卒ルーキー、オースティンは元メジャーリーガーと立場も大きく違った。第一印象は…。

松尾ハンサム(笑い)

オースティンハッハッハ(笑い)。トムクルーズ?(笑い)

松尾そうそう、トムクルーズ(笑い)

冗談を挟みながら、オースティンが真剣なまなざしで言った。

オースティン最初の印象は会ってすぐに「この子ちょっと違うな」という風に感じました。

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1998年3月生まれ。東京都あきる野市出身。都立富士森では硬式野球部に所属。中大商学部を経て、2020年4月入社。同年10月から野球部配属で同12月から巨人担当、24年1月からDeNA担当を務める。 趣味は海外サッカーなどのスポーツ観戦、映画鑑賞、サウナ。下手くそだけどマイブームはゴルフ。好きな食べ物は地元の八王子ラーメン。