【海田智行】オリックスOBが子どもたちに伝えたこと「体を大きく」/連載〈2〉

オリックスが5月3~5日にかけて、本拠地・京セラドーム大阪での日本ハム3連戦後にOB選手と子どもたちがふれあうイベントを開催しました。ヤクルトでも活躍した野球解説者の坂口智隆さん(39)、関西独立リーグの姫路イーグレッターズで監督を務める海田智行さん(36)、関メディベースボール学院コーチの近藤一樹さん(40)が参加。キャッチボール、ティー打撃などの実技を通じ、子どもたちに、野球って楽しいよ、スポーツって面白いよというメッセージを送りました。

プロ野球

◆海田智行(かいだ・ともゆき)1987年(昭62)9月2日、広島県生まれ。賀茂―駒大―日本生命。11年ドラフト4位で入団。1年目から31試合登板し、2年目の13年4月に先発で初勝利。14年からリリーフに専念。22年に戦力外通告を受け、現役を引退。通算成績は、276試合に登板し、6勝20敗、61ホールド、防御率3・57。現役時代は179センチ、85キロ。左投げ左打ち。

元祖オリメンのコーチ目線

現役時代はオリ姫獲得に尽力したイケメンは、優しいコーチになってオリっこたちの前に現れた。

「OB選手ふれあいイベント」に駆けつける海田智行氏=2024年5月4日

「OB選手ふれあいイベント」に駆けつける海田智行氏=2024年5月4日

コーチ役を務めたのは、中継ぎ左腕として活躍した海田さん。

2011年ドラフト4位で日本生命からオリックス入りし、バファローズ一筋で22年を最後にユニホームを脱いだ。

今は関西独立リーグの姫路イーグレッターズの監督と野球解説者の仕事を両立。野球を教える側に回った。

「(監督業は)本当に楽しいという言葉しかないくらい。発見も多いですし、また監督としてとなると本当に見方が正反対になるので、それも楽しい要因ですけどね。現役時代はこう思われてたんだろうな、とかそういうのがわいてくるんです。すごくいい経験をさせてもらっているんで、楽しい。楽しいです」

野球人として、充実した生活を続けている。

ただ5月4日にオリっこたちと接した海田コーチは、監督目線とは違っていた。

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古代の王国トロイを発見したシュリーマンにあこがれ、考古学者を目指して西洋史学科に入学するも、発掘現場の過酷な環境に耐えられないと自主判断し、早々と断念。
似ても似つかない仕事に就き、複数のプロ野球球団、アマ野球、宝塚歌劇団、映画などを担当。
トロイの 木馬発見! とまではいかなくても、いくつかの後世に残したい出来事に出会いました。それらを記事として書き残すことで、のちの人々が知ってくれたらありがたいな、と思う毎日です。