全国高校野球選手権大会が100回大会を迎える2018年夏までの長期連載「野球の国から 高校野球編」。元球児の高校時代に迫る「追憶シリーズ」の第8弾は大野倫氏(44)です。沖縄水産のエースとして準優勝に導きながら、大会後、右肘の骨折が発覚しました。投手生命を失った悲劇のヒーローは、どのような高校時代を送り、どのように当時を振り返るのか。全12回でお送りします。


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笑顔を見せる大野倫さん(2017年6月撮影)
笑顔を見せる大野倫さん(2017年6月撮影)

 ◆大野倫(おおの・りん)1973年(昭48)4月3日、沖縄・うるま市生まれ。沖縄水産では90、91年と2年連続で夏の甲子園準V。甲子園通算12試合で52打数23安打(打率4割4分2厘)、12打点。投手で出た91年は6試合すべてに完投して5勝1敗、53回を投げ自責点27(防御率4・58)だった。九州共立大へ進学し2年春から4番として活躍。大学通算18本塁打。95年ドラフト5位で巨人入団。00年オフ、吉永幸一郎捕手とのトレードでダイエー移籍。02年引退。プロ通算成績は実働4年で24試合、31打数5安打(打率1割6分1厘)、1本塁打、2打点。現在は九州共立大の職員を務め、ボーイズリーグのうるま東ボーイズでは監督として中学生を指導。プロ現役時代は185センチ、85キロ、右投げ右打ち。