全国高校野球選手権大会が100回大会を迎える2018年夏までの長期連載「野球の国から 高校野球編」。元球児の高校時代に迫る「追憶シリーズ」の第11弾は、香川伸行さんの登場です。浪商(大阪、現大体大浪商)時代の1979年(昭54)、夏の甲子園で3試合連続本塁打の離れ業。「ドカベン」の愛称でも親しまれました。52歳で亡くなった香川さんの高校時代を12回の連載でお届けします。
- 79年選抜高校野球、浪商の香川は森投手の外角低めをバックスクリーンに打ち込む
- 79年選抜高校野球で活躍した浪商・香川(右)と牛島のバッテリー
- 79年夏の甲子園練習で浪商・牛島をお姫さまだっこする香川
- 1979年夏の甲子園、比叡山戦後、笑顔で報道陣の質問に応える香川伸行
◆香川伸行(かがわ・のぶゆき)1961年(昭36)12月19日、徳島県生まれ。浪商(現大体大浪商)3年時の79年センバツで準優勝。同年夏の甲子園では3試合連続本塁打。太めの体形の捕手だったことから、野球漫画にちなみ「ドカベン」の愛称で人気を集めた。79年ドラフト2位で南海入団。1年目の80年7月8日近鉄戦(日生)でプロ初打席初本塁打。4年目の83年には、規定打席不足ながら打率3割1分3厘でベストナイン。89年限りで引退。通算714試合、打率2割5分5厘、460安打、78本塁打、270打点。14年(平26)9月26日、心筋梗塞のため52歳で亡くなった。現役時代の公称は170センチ、96キロ。右投げ右打ち。