全国高校野球選手権大会が100回大会を迎える2018年夏までの長期連載「野球の国から 高校野球編」の、元球児の高校時代に迫る「追憶シリーズ」第27弾は、現ソフトバンク球団会長の王貞治氏(77)が登場します。巨人現役時代に通算868本塁打で「世界の王」と呼ばれたスラッガーは、早実(西東京)時代も群を抜く存在でした。2年春にセンバツVの原動力となり、2年夏の甲子園ではノーヒットノーランを達成。世界の本塁打王へとつながる高校時代を、全7回で振り返ります。
- 3年夏、最後の甲子園出場を目指してノーワインドアップ投法の練習に励む早実・王
◆王貞治(おう・さだはる)1940年(昭15)5月20日、東京生まれ。早実から59年に巨人入り。62年から13年連続本塁打王、73、74年に3冠王を獲得。長嶋茂雄とともに巨人の9年連続日本一に貢献した。756本塁打の世界記録を樹立した77年に初の国民栄誉賞受賞。80年に引退。通算成績は2786安打、868本塁打、2170打点、打率3割1厘。首位打者5回、本塁打王15回、打点王13回、最優秀選手賞9回、ベストナイン18回。巨人、ダイエー、ソフトバンクで19年間監督を務め、1315勝1118敗。リーグ優勝4回、日本一2回。06年第1回ワールド・ベースボール・クラシックの日本監督として優勝。現役時代は177センチ、79キロ。左投げ左打ち。血液型O。