全国高校野球選手権大会が100回大会を迎える2018年夏までの長期連載「野球の国から 高校野球編」。名物監督の信念やそれを形づくる原点に迫る「監督シリーズ」第3弾は、日大三を率いる小倉全由監督(60)です。夏の甲子園を2度制し、強打の日大三を高校野球史に刻んだ名将の物語を全5回でお送りします。
- 甲子園出場の記念品の前で写真に納まる日大三・小倉監督(撮影・久保賢吾)
◆小倉全由(おぐら・まさよし)1957年(昭32)4月10日、千葉県生まれ。日大三では内野手の控えで副主将。日大進学後は小枝守監督のもと、4年間母校のコーチを務めた。81年から関東第一の監督に就任し、85年夏に初の甲子園出場で8強。87年のセンバツでは準Vに導いた。89年に退任したが、92年12月に再就任し、96年まで監督を務めた。97年からは日大三の監督に就任。01年夏、11年夏に全国制覇した。甲子園通算19回出場で、通算32勝。家族は妻、2女。173センチ、71キロ。担当教科は社会科。