全国高校野球選手権大会が100回大会を迎える2018年夏までの長期連載「野球の国から 高校野球編」。名物監督の信念やそれを形づくる原点に迫る「監督シリーズ」第4弾は、PL学園(大阪)を率いた中村順司さん(71、現名古屋商大総監督)です。歴代最多の春夏通算6度の優勝を誇る名将の物語を、全5回でお送りします。
- 中村順司氏
◆中村順司(なかむら・じゅんじ)1946年(昭21)8月5日、福岡・中間市生まれ。PL学園から名古屋商大を経て社会人のキャタピラー三菱(当時)に進み、76年からPL学園のコーチ。80年に監督に就任した。81、82年にセンバツ連覇。83年夏、85年の夏と甲子園で優勝し、87年は春夏連覇。98年センバツ4強を最後に勇退し、同年に名古屋商大監督に就任。元パイレーツ桑田、元オリックス清原、阪神福留ら多くの名選手を育てた。