控え選手だった大学時代こそが、監督人生の原点。全国高校野球選手権大会が100回大会を迎える今年夏までの長期連載「野球の国から 高校野球編」。名物監督の信念やそれを形づくる原点に迫る「監督シリーズ」第5弾は、甲子園歴代3位タイの通算51勝(23敗)を挙げる帝京(東京)前田三夫監督(68)です。72年に就任し、現役監督として今も甲子園を目指して情熱的な指導を続ける姿を、全5回でお送りします。
- 帝京・前田三夫監督
◆前田三夫(まえだ・みつお)1949年(昭24)6月6日、千葉県生まれ。木更津中央(現木更津総合)では内野手で甲子園出場なし。帝京大卒業と同時に帝京監督に就任。甲子園は78年春の初出場から春14度、夏12度出場し、春は92年、夏は89、95年に優勝。通算51勝は高嶋仁監督(智弁学園-智弁和歌山)の64勝、中村順司監督(PL学園)の58勝に次ぎ、渡辺元智監督(横浜)に並ぶ歴代3位。主な教え子は伊東昭光、河田雄祐、奈良原浩、芝草宇宙、吉岡雄二、三沢興一、森本稀哲、中村晃、杉谷拳士、原口文仁、山崎康晃、松本剛ら。