全国高校野球選手権大会が100回大会を迎える2018年夏までの長期連載「野球の国から 高校野球編」。名物監督の信念やそれを形づくる原点に迫る「監督シリーズ」の第6弾は、2004年(平16)夏の甲子園で北海道勢初優勝を飾った駒大苫小牧の香田誉士史さん(46=現西部ガス監督)です。雪国の常識を覆す練習法で同校を史上6校目の夏2連覇へ導きました。「徹底力」と「反骨心」でハンディを乗り越えた開拓者の挑戦を全5回でお送りします。
- 17年11月、西部ガスの新球場で打撃練習を見守る香田監督
◆香田誉士史(こうだ・よしふみ)1971年(昭46)4月11日、佐賀県佐賀市生まれ。佐賀商で春夏3度の甲子園出場を果たし、駒大に進学。95年駒大苫小牧に赴任し、翌年監督就任。01年夏、同校を35年ぶりの甲子園に導き、04年夏、北海道勢初の全国制覇。翌05年には57年ぶり史上6度目となる夏の甲子園連覇を果たした。06年夏は早実との決勝再試合の末、準優勝。07年夏、初戦敗退後に辞任し、08年3月退職。鶴見大、社会人野球の西部ガスでコーチを務め、17年11月に西部ガス監督就任。家族は妻と2男。