全国高校野球選手権大会が100回大会を迎える2018年夏までの長期連載「野球の国から 高校野球編」。名物監督の信念やそれを形づくる原点に迫る「監督シリーズ」第9弾は、広陵(広島)を率いる中井哲之さん(55)です。曲がったことが許せない純粋な性格。人情味あふれる中井さんの物語を、全5回でお送りします。
- 2017年夏の甲子園、ベンチから選手に指示を出す広陵・中井哲之監督
◆中井哲之(なかい・てつゆき)1962年(昭37)7月6日、広島・廿日市市出身。広陵時代は3年時の80年に、1番遊撃手として春夏連続甲子園出場。春ベスト4、夏はベスト8。大商大に進学し、86年から広陵の商業科教諭に。4年間コーチを務め、90年4月に監督就任。翌91年にセンバツ優勝を果たした。監督として春夏合わせて16度出場し、春は優勝2度。主な教え子に上本博紀(阪神)、上本崇司(広島)、小林誠司(巨人)、野村祐輔(広島)、有原航平(日本ハム)らがいる。