星野監督のオーラに圧倒された!?
楽天の新入団選手会見が13日、仙台市内のホテルで行われた。ドラフト1位指名のJR北海道・武藤好貴投手(24)が闘将・星野仙一監督(64)と初対面。「オーラがすごい」と緊張気味だったが、会見では闘将の現役時と同じ攻めの投球スタイルをアピールし、1年目からの活躍を誓った。
武藤はあこがれの星野監督と、この日入団会見前に、会場のホテル控室で初対面した。「JR北海道の武藤です」と言ったところまでは覚えているが一瞬、頭が真っ白になり「あと何を言ったか覚えていません。震えるような感動でした」と振り返った。1位指名を受けたルーキーの初々しい様子に星野監督もニコッと笑って「若いなあ」と返した。数分の初対面だったが、監督からにじみ出る気迫をしっかりと感じ取った。
背番号は34、将来は「楽天の武藤と呼ばれるようになりたい」と胸を張った。武藤の真骨頂はマウンドで見せる真っ向勝負の投球スタイル。本人も言うようにストライクゾーンで多彩な変化球を交えて攻める。楽天スカウトも、そういう武藤の投球姿勢を高く評価し、1位指名となった。
星野監督は入団7選手に対して「1軍の壁を破るのは難しい。焦らず、1日でも早く1軍で活躍してほしい。2、3年後のイーグルスの柱になってほしい」と期待を口にした。指揮官は気持ちを表に出し、ベンチからの敬遠指示を無視して勝負した逸話があるなどの闘魂スタイル。武藤はその言葉の重みをかみしめながら聞いた。
ファンも同席した会見で「社会人野球までやってきたので早く勝てる投手になりたい」とキッパリ。即戦力として先発、中継ぎ、抑えと柔軟な起用が見込まれる。「どこでもやれるように」と同監督の指示も出ている。
北海道で高校時代に対決したことのある田中将大投手(23=駒大苫小牧高)の存在も大きな刺激となる。「日本プロ野球を代表する投手、目標です」。マー君、そして星野監督にも負けないオーラを発揮する投手を目指す、武藤の歩みが始まった。