日向坂46東村芽依(26)が25日、千葉・幕張イベントホールで卒業セレモニーを開催する。愛くるしい存在感を放ちつつ、抜群の運動神経を誇るなどメンバー随一のギャップでファンをとりこにしてきた。チャームポイントの“涙もろさ”も当日は封印? 約9年間の感謝とともに、笑顔でラストステージを届ける。【玉利朱音】
■「会場ピンクまみれに」
卒業セレモニーの日が近づき「もうすぐだな~ってそわそわします」とふんわり笑った。16年5月、けやき坂46(ひらがなけやき=現日向坂46)に一期生として加入。昨年8月に卒業を発表した。「あまり人生計画とかするタイプじゃなくて、その時のことしか考えてないんです」と照れ笑いし、「卒業のタイミングも前から考えていたのではなくて、本当にその時に決めました」と明かした。
セレモニーではグッズ製作などにも携わり「グッズを全部考えて作る経験ってあまりなかったので、すごくうれしいんです」と話した。グッズは大好きなピンク色が多いといい「ファンの方が身につけてきてくださるのかなと思うと、すごく楽しみです! 会場をピンクまみれにしたいです!」と目を輝かせた。
ピンクやかわいいものが大好き。おっとりした口調で周囲を和ませる一方で、TBS系「SASUKE」に出演するなど高い運動神経を誇り、キレキレのダンスも魅力。唯一無二のギャップで見るものを引きつけている。
対面やオンラインでファンと交流するイベントでも、卒業を惜しむ声がかけられた。「『さみしい』とか『アイドルになってくれてありがとう』って言ってくださってうれしかったです。オンラインだと涙をふけますが対面ではそうもいかず、完全に泣いちゃってました」と回想した。
■同期一期生が全員卒業
東村と親交の深い四期生の藤嶌果歩(18)からは、「インタビューで(東村の)卒業の話をしたら泣いてしまった」と伝えられたという。東村は「それを聞いてうれしいなと思いました」と涙を浮かべた。
1月にはキャプテン佐々木久美(28)ら一期生3人の卒業が発表され、結成時からグループを支え続けてきた一期生全員が日向坂46を去る。「特に同期は家族より一緒にいる時間が長かったので、信頼関係も愛もすごく深いです。卒業をたくさん見送ってきましたが、やっぱりさみしかったです」と語った。それでも「卒業しても一生会えないわけじゃない。これからも仲良しだよねっていう気持ちでいます」と笑顔を見せた。
日向坂46の好きなところを聞くとじっくりと考え、涙をこぼしながら「みんな優しいです。あったかいです。これからの日向坂もどんな風になっていくのか、本当に楽しみです」と伝えた。ファンへの感謝も口にし「ファンの皆さんが本当に大好きです。優しいんです。皆さんの応援のおかげでこれまで頑張ってこれました」と声を震わせた。
最後は瞳を潤ませながら「卒業セレモニーでは泣きたくないんです」と宣言。「今でも泣いちゃうくらいだから、当日も泣いちゃいますかね…(笑い)」としつつ、「でも、笑顔で楽しく終わりたいです。今までの感謝を全部伝えたいです!」と穏やかな笑みを浮かべ、決意した。
アイドルとして最後の晴れ舞台。涙も笑顔もひっくるめて、大好きな人たちと最高の時間を共有する。
◆東村芽依(ひがしむら・めい)1998年(平10)8月23日、奈良県生まれ。愛称「めいめい」。4つ上と2つ上に姉がいる。高い運動能力を生かしてTBS系「炎の体育会TV」やフジテレビ系「逃走中」にも出演。好きな食べ物はいちご。154.5センチ。血液型O。