【ソフトバンク】上沢直之は手ぶらで帰国していない…米仕込み魔球「ジャイロスライダー」近日公開
ソフトバンクに新加入した上沢直之投手(30=レッドソックス)が宮崎キャンプ第1クールの2日、米仕込みの“魔球”を習得していることを明かした。
移籍後初のブルペン投球で7種類の変化球を披露。加えてジャイロ回転するスライダー「ジャイロスライダー」を持ち合わせているという。日本ハム時代にはなかった新球種で、激戦となる開幕ローテーション争いを勝ち抜く。
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上沢は「えっと、なんていうんですかね…」と表現に苦労しながら明かした。昨季習得した新球種について「(米国で)あまり曲がらないスライダーを教わりました。横にも曲がらないし、縦にもあまり曲がらない」。「ジャイロ回転する球? 」と問われ「そうです。ジャイロカットというよりもジャイロスライダー」と即席で名称が決まった。
「横に曲げている感覚はない。曲がりそうで曲がらない」ともいう。未解明な部分は多々あるが、スピードはチェンジアップより速く直球より遅い。微妙にブレながらジャイロ回転して打者に向かっていく“魔球”のようだ。変化がほぼないということは、ジャイロボールに近いものがある。まだ打者相手に投じたことはなく「実際に使えるかどうかは分からないので試してみないと。向こう(米国)ではデータ的に見てそれを投げたほうがいいと教わった。投げてみようかなと思います」と近日中にお披露目する。
この日は移籍後初のブルペン投球を行い「ジャイロスライダー」以外の7種類の変化球を投じた。チェンジアップ、フォーク、シュート、カーブ、パワーカーブ、カットボールに加え、こちらも米仕込みの新球「スイーパー」まで。「スイーパー」はスライダーよりも大きな変化量が特徴。合計57球の試運転に「なるべく力を入れないように。力みすぎないようにと思って投げていました」と振り返った。
小久保監督はブルペンを視察し「日本ハム時代のような独特な間合いでバランスよく投げられていた」とうなずいた。昨季はメジャーや3Aで結果を残せなかったが、手ぶらで帰国したわけではない。開幕に向けては「競争に勝っていかないといけない立場」と意気込んだ。アメリカで仕込んだ新球でローテーション入りを勝ち取る。【只松憲】
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