【あずしんの言葉】「梓沙ちゃんのガッツポーズがいい演技の目安」深まった2人の絆

リズムダンス(RD)2位発進の「あずしん」こと田中梓沙(あずさ、19)西山真瑚(しんご、22)組(オリエンタルバイオ)は、フリーダンス(FD)でも2位の102・89点をマークし、合計168・92点で総合2位となりました。結成2季目の今季。田中が肋骨(ろっこつ)の怪我に見舞われた影響で練習できない苦しい時間もありましたが、今大会ではシーズンベストを記録するなど復調の兆しを見せました。

RDとFD後の取材の様子を「あずしんの言葉」としてお届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:全日本選手権>◇第3日◇22日◇大阪・東和薬品RACTABドーム◇アイスダンス・フリーダンス(FD)

「前よりもより絆が深まった」

22日のフリーダンスを終えて

―動きがキレていましたが、体の調子は良いですか

田中動くのはやっぱり少しちょっと大変な部分もあるんですけど、NHK杯の前よりは状態も少し良くなったので、その分練習も試合に向けてできることをできたかなっていう感じなので、それが動きにもつながってきたのかなって思います。

フリーダンスで演技する田中、西山組(以下、撮影はすべて前田充)

フリーダンスで演技する田中、西山組(以下、撮影はすべて前田充)

―スケーティングをそろえることに関してどんな練習をしていますか

西山今シーズンは怪我があって満足に練習できなかった分、とにかく短い練習時間で集中することで、短くても絶対に合わせるみたいな感じで練習してたのと、あとはビデオ撮りながら「ここちょっとずれてるよね」とか、そういうのを先生たちからアドバイスをもらいながら取り組んでます。

―隣を見なくても合うような感覚になってきましたか

田中それはまだないんですけど、でもやっぱり横にいることを常に考えながら滑らないといけないなっていうのは、ほんとに今年改めて思いました。

西山昨シーズンの全日本に比べて、僕は1人で今回夏練習してる時間が多かったんですけど、梓沙ちゃんが横に一緒に滑ってないとしっくりこない感じもあったので、少しずつ2人のユニゾンっていうのも揃ってきたのかなと思います。

―フリーダンスの選曲について教えてください

田中ロマン(アグノエル)先生と話し合って、色々なクラシックすぎない曲とかを選んだりしてたんですけど、そこでエリーゼがいいねってなって。

―ここまで乗り越えてきたことで2人の絆が深まった部分はあいますか

西山本当に怪我で結構長く2人で滑れない時間があったので、2人ともなかなかお互いに思うこともあったんですけど、でもそれをしっかり話し合って、2人が何を思ってるのかっていうのを話し合う時間も増えたので、今は逆に前よりもより絆が深まったのかなって思います。

―田中選手のガッツポーズを見て西山選手はどう思いましたか

西山梓沙ちゃんがガッツポーズとか、感情を表にすることが普段あんまないので、梓沙ちゃんがガッツポーズしてるっていうのは、今日いい演技したんだなって目安になるので、今日いい演技だったんだなって思います。

―世界選手権出場は厳しくなりましたが、来季への思いなどはありますか

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スポーツ

勝部晃多Kota Katsube

Shimane

島根県松江市出身。小学生時代はレスリングで県大会連覇、ミニバスで全国大会出場も、中学以降は文化系のバンドマンに。
2021年入社。スポーツ部バトル担当で、新日本プロレスやRIZINなどを取材。
ツイッターは@kotakatsube。大好きな動物や温泉についても発信中。