世界選手権男子3枠目は壷井達也「素晴らしい演技が安定的にできる」/連盟会見全文

日本スケート連盟は12月22日夜、全日本選手権の全日程終了後に世界選手権(25年3月24~30日、米ボストン)、4大陸選手権(2月23日~28日、韓国・ソウル)、世界ジュニア選手権(2月24日~3月2日、ハンガリー・デブレツェン)の代表選手を発表しました。

世界選手権の男女の3枠目には、男子が全日本で自己最高の3位に入った壷井達也(22=シスメックス)、女子が同3位の樋口新葉(22=ノエビア)を選出しました。取材に応じた竹内洋輔強化部長(45)の説明をお届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:全日本選手権>◇大阪・東和薬品RACTABドーム

◆世界選手権日本代表

【男子】鍵山優真、佐藤駿、壷井達也

【女子】坂本花織、千葉百音、樋口新葉

【ペア】三浦璃来&木原龍一組、長岡柚奈&森口澄士組、清水咲衣&本田ルーカス剛史(公認ミニマムスコア取得が条件)

【アイスダンス】吉田唄菜&森田真沙也組

◆世界選手権日本代表補欠

【男子】三浦佳生、友野一希、山本草太

【女子】松生理乃、住吉りをん、吉田陽菜

【アイスダンス】田中梓沙&西山真瑚組

◆世界選手権選考の評価基準

(男女シングル・ペア各3枠・アイスダンス 1 枠)

(1)男女シングル

①全日本選手権優勝者を選考する。

②以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して1名選考する。

A) 全日本選手権2位、3位の選手

B) ISU グランプリファイナル出場者上位2名

C) 全日本選手権終了時点での ISU シーズンベストスコア上位3名

③以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して、上記①②で選考された選手を含め、3名に達するまで選考する。

A) ②の A)B)C)に該当し、②の選考から漏れた選手

B) 全日本選手権終了時点での ISU ワールドスタンディング上位3名

C) 全日本選手権終了時点での ISU シーズンワールドランキング上位3名

D) 全日本選手権までに派遣した国際競技会、および強化部が指定した国内競技会*1における総合得点の最も高い2試合の平均得点の上位3名

(2)ペア・アイスダンス

以下のいずれかを満たす組から総合的に判断して選考する。

A) 全日本選手権優勝組、2位、3位の組

B) 全日本選手権終了時点での ISU ワールドスタンディング最上位組

C) 全日本選手権終了時点での ISU シーズンベストスコアの最上位組

※ 最終選考会である全日本選手権への参加は必須である。(補欠の選考はこれに限らない)ただし、過去に世界フィギュアスケート選手権大会3位以内に入賞した実績のある選手が、けが等のやむを得ない理由で全日本選手権へ参加できなかった場合、不参加の理由となったけが等の事情の発生前における同選手の成績を上記選考基準に照らして評価し、世界フィギュアスケート選手権大会時の状態を見通しつつ、選考することがある。

記者会見する日本スケート連盟の竹内洋輔フィギュア強化部長(共同)

記者会見する日本スケート連盟の竹内洋輔フィギュア強化部長(共同)

◆世界選手権男子の選考について

まず1枠目に関しては、全日本選手権優勝者の鍵山君が内定という形になります。

次に、2枠目のAのところで中田選手は年齢が対象外という形になりますので、この部分は空白という形になります。

3枠目に、3位のところに壷井選手が入る形になります。②のBとCのところに関しては、すでに鍵山選手が選考されているため、②のCに関して繰り上がるという形になります。主に2枠目の選考に関しては、国内の全日本における競技力、そして国際の競技力を比較する形になっております。これらを選考委員会で審議をしたところ、2人目として佐藤選手を選考いたしました。理由は、今のお話しした通り、国際競技力の方を見て佐藤選手を選出をしたという形になります。

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スポーツ

勝部晃多Kota Katsube

Shimane

島根県松江市出身。小学生時代はレスリングで県大会連覇、ミニバスで全国大会出場も、中学以降は文化系のバンドマンに。
2021年入社。スポーツ部バトル担当で、新日本プロレスやRIZINなどを取材。
ツイッターは@kotakatsube。大好きな動物や温泉についても発信中。