【札幌レター〈27〉】俺の夢を笑うな スパチョークは腕に「誓い」を刻み奮闘中

北海道コンサドーレ札幌のタイ代表MFスパチョーク(25)が日本で挑戦中だ。22年から加入して2シーズン目。夢は札幌でタイトルを獲得すること、タイ代表初のW杯に出場すること。誰もが「無理だ」と諦める夢をかなえようと、追いかけている。

サッカー

タイ代表25歳 「NARUTO」ファン

ファンからプレゼントされた「NARUTO」風オリジナルTシャツを着るスパチョーク

ファンからプレゼントされた「NARUTO」風オリジナルTシャツを着るスパチョーク

スパチョーク・サラチャート

1998年5月22日生まれ、タイ・シーサケート出身。15年にタイ1部ブリラムに加入。21-22年はリーグ戦、カップ戦の国内3冠を達成。17年にタイ代表入りを果たし、国際Aマッチ24試合6得点。J1通算21試合3得点。169センチ、66キロ。右利き。背番号は49。好きな漫画は「NARUTO」でフィギュア集めが趣味。

2年目順応「ちょっとは成長したかな」

左腕に刻まれているタトゥーが、スパチョークの思いだ。7月の帰国中に彫った。

「Nothing feels better than doing what people say you can’t do」(みんながあなたには無理と言うことをやるほど気持ちの良いものはない)

22年6月にタイ1部ブリラムから期限付き移籍で加入。今季から完全移籍で2年目を過ごしている。5月3日湘南戦(4-2)で待望のリーグ戦初得点を挙げ、6月24日C大阪戦(1-4)では初先発。7月1日神戸戦(1-1)、7月8日福岡戦(1-2)で2戦連発を記録した。現在14試合3得点。

「去年よりはチャンスも多く、結果を残せている。でも自分では満足していない。もっといいプレーを見せたい」

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スポーツ

保坂果那Kana Hosaka

Hokkaido

北海道札幌市生まれ。2013年から高校野球などアマチュアスポーツを担当し、2016年11月からプロ野球日本ハム担当。
2017年12月から北海道コンサドーレ札幌担当。冬季スポーツの担当も務め、2022年北京五輪ではノルディックスキー・ジャンプや複合を取材。